―太陽―
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ターナル・ドレッド》の発動を許してしまったが、《女神の聖弓−アルテミス》の効果はまだ続いている。相手のカード効果を無効化した際には、さらに装備モンスターに二回攻撃を付与する効果であり、《ギガンテック・ファイター》は再び弓を引き絞った。
「ドグマガイに攻撃!」
「だが《幽獄の時計塔》のエフェクトにより戦闘ダメージは受けない」
エドのライフポイントを削りきる一撃が二回ほど叩き込まれたが、それらのダメージは全て《幽獄の時計塔》に吸い込まれてしまう。トドメを刺せなかったことに歯噛みしながらも、二体のD−HEROを倒しただけいいと考えておく。
「カードを一枚伏せ……ターンエンド」
「僕のターン……ドロー!」
そしてエドのターンに移行する。あちらのフィールドには《幽獄の時計塔》と対象のモンスターがいない《デマイス・アーマン》のみで、デュエル終盤ということで手札も心もとない――それはこちらも同じだが。
しかしてエドから感じるのは――このターンでデュエルを終わらせてやる、という気迫。
「僕は《貪欲で無欲な壺》を発動! セメタリーの《D−HERO ドグマガイ》、《D3》、《エッジインプ・シザー》をデッキに戻し、二枚ドロー!」
その気迫が間違いではないというように、墓地の種族が違うモンスターが三体デッキに戻すことで、カードを二枚ドローする魔法カード《貪欲で無欲な壺》を発動する。ただしあの魔法カードには、バトルフェイズを行えないという重いデメリットがあり、それでもなおこのターンで決める気ならば、エドの狙いは。
「さらに未来に送っていた《戦士の生還》のエフェクト発動! 墓地から《D−HERO Bloo−D》を手札に加え……ファイナルターンだ、遊矢! 」
エドのファイナルターン宣言。やはりバトルフェイズを封じられていようと、エドはこのターンで終わらせてようとしていて――実際にこのデュエルを終結に導けるモンスターを、俺は知っていた。
「そして《融合徴兵》で《D−HERO ドグマガイ》を手札に加え……《融合》を発動する!」
エドが発動したカードは、再び《融合》。その融合素材は、《D−HERO ダイヤモンドガイ》の効果で未来に送っていた《戦士の生還》で手札に加えた《D−HERO Bloo−D》と、《融合徴兵》によって手札に加えた《D−HERO ドグマガイ》。
魔法カード《融合徴兵》は、融合モンスターに記されたデッキモンスターをサーチする魔法カードであり――すなわち、今から融合召喚されるのは、《D−HERO ドグマガイ》を融合素材に指定しているモンスターである。
「融合召喚! 《Dragoon D−END》!」
そして降臨する龍の力を得たD−HERO――いや、『最後のD』。融合素材を
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