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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―太陽―
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たそのシステムによって、ダークネスの親玉が住まう次元に直接乗り込むのだ。もちろんそれを敵も黙って見ているわけがないが、アカデミア各地でダークネスの尖兵と、次元移動技術を守る仲間たちの戦いが始まっているだろう。

「ああ!」

 彼ら彼女らの無事を挑みながら、レイからの激励を受け取りながら、エレベーターが最上階に到着する。そこに見えてきたのは一面の青空であり、ここがアカデミアの最上階だと分かる。

『シニョール&シニョーラ! お待たせしたノーネ!』

「じゃあ……行ってくる」

「……うん!」

 どこかから中継されているクロノス教諭のアナウンスを聞きながら、レイの頭を撫でてからアカデミアの屋上を進んでいく。

『これより、卒業模範デュエルを開始するーノ!』

 次元移動技術でダークネスの次元に移動するのはいいが、その起動には多量のデュエルエナジーが必要だということは、俺たちは砂の異世界の件で身を持って体験していた。よってこの、卒業生の一人と指定された下級生によるエキシビジョンマッチである卒業模範デュエルによって、次元移動技術のデュエルエナジーを溜めるのだ。

「懐かしいな……」

 もう二年前にもなる、カイザー亮との卒業模範デュエルのことを思い出し、まさかもう一度この場に立つとは思わなかった――と苦笑する。かのバトルシティの最終決戦の場を模した、アカデミアの最上階――アカデミア・タワー。

「…………」

 そこに彼は待っていた。最小年プロデュエリスト、エド・フェニックス。一応はアカデミアの下級生であるエドとのデュエルで、ダークネス次元への移動に必要なデュエルエナジーを満たす――

 ――などというのは、もはや建て前に過ぎない。俺もエドも、出会ってから交わしてきた幾度ものデュエルへ、この場でおあて純然たる決着を。ダークネスとの戦いの為ではない、どちらがデュエリストとして上か、ケリをつけるためにここに来た。

「決着をつけよう……エド!」

「来い、遊矢!」

『デュエル!』

遊矢LP4000
エドLP4000

 このデュエルに勝利した者こそが、次元移動を果たしダークネスとの戦いに臨むことになるだろう。しかし、今は彼方に待つ『世界を救う』ことなんかよりも、目の前に立つ好敵手に征すことをおいて他にはない。

「俺の先攻!」

 それは俺にエドも、お互いに何を言わずとも分かっていた。故に余計な言葉を交わすことはなく、先攻を指し示したデュエルディスクに俺は従い、手元に現れた五枚の手札を歓迎する。

「俺は《マジカル・ペンデュラム・ボックス》を発動! カードを二枚ドローし、それがペンデュラムモンスターなら手札に加える!」

「ペンデュラム……!」

 先まではこの世界では
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