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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二百三十九話 揺れる同盟
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が現実にそのやり方では行き詰まりつつある。この辺で打開したいと俺もアンスバッハ准将も考えているのだ。

「潜入捜査ですか……」
「はい」
「危険ですよ、ミイラ取りがミイラになる可能性がある。余り勧める事は出来ません」
エーリッヒが首を振っている。なるほどエーリッヒが恐れているのはそっちか。

「確かに危険は有ります。しかし地球教の放置はもっと危険でしょう。躊躇うべきではないと思います」
アンスバッハ准将の言葉にエーリッヒは眉を顰めて考えている。やがて溜息をついた。

「分かりました。くれぐれも慎重に御願いします」
「はっ」
アンスバッハ准将が俺を見て頷いた。俺も准将に頷き返す。これでようやく地球教の実態を掴む事ができるだろう。これからが地球教との本当の戦だ……。




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