第三十七話 生まれた陰その五
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「だからね」
「一週間も寝ないと」
「どれだけ身体のエネルギー使ってるか」
「それだけで相当だな」
「だからずっと使っていると」
そこまで身体のエネルギーを無理に引き出しているものをだ。
「もうね」
「身体が破壊されるな」
「心もね」
「本当に怖いな」
「だから私絶対にしないわ、関わることもね」
そもそもその時点でというのだ。
「しないわ」
「それがいいな」
「だから龍馬も気をつけてね」
「俺は酒だけだな」
最低限にするというのだ、そうした楽しみは。
「けれどその酒もな」
「出来るだけね」
「休肝日も作ってか」
「楽しんでね」
「わかったよ、これからはな」
「そうした日も作って」
「増やしていくな、飲まない日だってあるんだよ」
笑ってだ、龍馬は優花に話した。
「これでもな」
「そうなの」
「だからな」
「もっと、なのね」
「そうした日を作るな」
優花にあらためて話した。
「本当にな」
「そうしてね、今日みたいに一杯飲む日はあっても」
「そうした日は稀にしてな」
「あくまで抑えてよ」
酒、それはというのだ。
「いいわね」
「そうしていくな」
「ワインもね」
この酒もというのだ。
「確かに身体にいいことはいいけれど」
「アルコールなのは事実だしな」
「そこは頭に入れておいてね」
「そうしていくな」
「そういうことでね、じゃあ時間になったら」
「駅までだな」
「行くわ」
帰る為にというのだ。
「そうするわね」
「出口まで送るな」
優花、彼女をというのだ。
「そうするな」
「有り難う」
「お礼はいいさ、神戸にいた時からこうだろ」
龍馬は微笑んで優花に言った。
「俺達は」
「お互いにね」
「そうしてるからな」
だからだというのだ。
「それはいいさ」
「じゃあ今度龍馬が私のところに来たら」
「御前が送ってくれるんだな」
「そうさせてもらうわね」
「頼むな、やっぱり一緒にいたらな」
これ以上はないまでに明るい笑顔になってだ、龍馬は優花に言った。
「楽しいな、だからな」
「ええ、大学はね」
「八条大学だよな」
「進学目指して今から勉強してるわ」
「そっちにも励んでるんだな」
「龍馬も八条大学よね」
「学部はまだ決めてないけれどな」
そこまではというのだ。
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