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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜そして対面、久々の再会〜
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なのはとフェイトがまさか!という顔をした瞬間、土煙から腕が出てきた。



「なるほどな。そういうわけか。まさか三回も来るとは思わなかった」



そしてその腕が横に払われ、土煙が一気に消し飛んだ。






「世界最強、再び、だ!!久しぶりだな。シグナム!!!」






そう言って出て来たのは、きちんとした服を着ている蒔風だった。



「「舜(君)!?」」



なのはとフェイトが驚き、次の瞬間、蒔風に飛びついていく。


しかし




ヒラリ、ベシャ



蒔風はその二人を避けた。
二人が地面にベチッ、と落ちて蒔風の方を向く。


「な、なんで!?」


だがそんな二人を見て、蒔風が言った。



「シグナムはいい、ヴィータもいるな。だがおま えら 誰だ?」



そう言いながらビシリビシリビシリとなのは、フェイト、はやてを指差して蒔風が聞いた。



「「「ええええええええええええええええええええΣ(T□T;)!?!?」」」



三人がうなだれ、ガックリと膝を四つん這いに着く。



「なに落ち込んでんだこいつら。なあ、シグナム、あれからどんぐらい経った?」


「お前が去ってから十年だ」

「じゅ、ええええええ!?そんなにたったん!?・・・・・・じゃあまさかこいつら・・・・・」


蒔風がわなわなと指を振るわせて三人を指す。
それにガバッ、と起き上がり、三人が叫んだ。


「なのは?」

「そうだよ!!!」

「フェイト?」

「うん!!!」

「そして・・・・・・はやてか」

「そうやで」


「・・・・そうか」




蒔風が表情を冷やかな物にして、はやてを見る。



そして立ち話もなんだと、なのはとフェイトがとりあえず隊舎の中に蒔風を案内した。



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部隊長室に戻ってきた蒔風。
扉はすでに蒔風が修復し、壊した部分はすべて元通りになっていた。



そして蒔風が黙ってはやての方を見る。



今、はやて、なのは、フェイトが並んで座ソファに座り、テーブルをはさんで反対側のソファに蒔風が座っている。


そして終始無言だ。



それはそうである


前回最後の時。

蒔風ははやての敵として立っていた。
彼女の大切な家族を消滅させた者として。





そしてそれは彼の胸に大きく刻み込まれている。




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