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リリなのinボクらの太陽サーガ
インターバル
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に……違う道を選ぶ。……なるほど、そういう生き方も面白いかも」

「だからありのままの姿を示す“ネイキッドエース”として、私は“高町なのは”を止める。この身体は“高町なのは”のクローンだけど、“高町なのは”として生きる義務はない。そもそも私自身の物語はとっくの昔に始まっていた……オリジナルには無い、かけがえのない絆を私はもう持っていたんだ」

「絆か……そういえばマキナはこっちの親しい方は“なのは”と名前で呼んでたけど、あっちの親しくない方は“高町”と苗字で呼んでたっけ。マキナはこっちのなのはがこうする事も予知していたのかもしれない。それにしても……呼ぶ方からすれば、オリジナルとクローンが同じ名前ってのは地味に面倒くさいのかな?」

「私もその考えに行き付いたからこそ、新しい名前を考えなきゃと思ったんだ。クローンだと知った今は“高町なのは”という名前にこだわるつもりもない。とはいえ、名前なんてそう簡単に決まるものじゃないし、もうしばらくは“高町なのは”の名前を借りとくよ」

「なんか……自分がクローンというのは私でもかなりのショックを受けたのに、なのはは結構あっさり割り切ってるなぁ。あのビーティーとも近くにいたから、てっきり『オリジナルを越えてみせる!』と言い出すのかと思ってたけど……」

「いやいや、病院で目覚めたばかりの頃ならともかく、今となってはオリジナル越えはそこまで必要じゃないから。大体それはビーティーがとっくに証明してるし、私のするべき事じゃないというか……」

「あ……うん、そういえばそうだったね……」

「むしろ今はオリジナルの方にこそフォローが必要なんじゃないかな? 私にはジャンゴさんがいるし、アウターヘブン社やウルズという受け入れてくれた居場所もあるから平気だけどさ……今回の件を知ったらオリジナルは色んな不安や罪悪感に苦しむと思う。だから皆にはオリジナルが馬鹿な真似しないように見守っててほしいんだ」

「それは任せて、今度こそ目を離さないようにする。彼女を救ってくれたマキナの犠牲を無駄にしないためにも、ここでしっかり約束するよ。……それにしても……この話をしてて思うんだけど、トラウマが無いなのはって精神的にすごく安定してるというか、成熟してるよね。簡単に言えば……慈愛に満ちてる?」

「あはは、血統が無いから月下美人にはなれないけど、そんなに褒められたら嬉しいや。ま、今はスカルフェイスの計画を打破することに集中するよ。その後は、ジャンゴさんが世紀末世界に帰る方法を探すのを手伝おうかと思ってる。これまでたくさん助けられてきたし、今度は私が手伝う番だもん。あ、もしかしたら一緒に世紀末世界に行くってのもアリかもしれないね?」

どこかマキナと似た自由な生き方に想像を巡らせて笑顔を浮かべるなのはに、フェイト
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