暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
インターバル
[21/22]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
差し置いてレイジングハートを手にするわけにもいかない。何よりこの銃はマキナと共にあった戦友そのもの、決して倉庫の中などに置いていいものではなかった。

レックス・デザートイーグルの丁寧に手入れされたフレームをなのはは優しく撫でながら、マキナの歩んできた道に思いを馳せる。次元世界……主に管理世界から闇の書の関係者として疎まれながらも、サバタから受け継いだ意思を胸に戦い続け、気づけば多くの者に受け入れられていた。クローンや闇の書の主といった、普通ではない存在として普通の人から疎まれることの多いはぐれ者にとって、周りの認識を覆した彼女の姿は一種の答えでもあったのだ。

「ところで、ジャンゴさんはどこにいるか知らない?」

「あぁ、彼はポー子爵の封印した棺桶を逃がさないように太陽結界に置いてから、屋上に行ったらしいで。なんか夜風に当たりたいんやと」

「そっか……今回の件はジャンゴさんも相当ショックだったから、心を落ち着けたいんだね。一応話し相手にはおてんこさまがいるから、変に思いつめるようなことは無いだろうけど……彼も多くの人の死を間近で見てきたし、何よりマキナちゃんはサバタさんみたいに背中合わせで戦ってきた仲間だったから、その喪失感は一層強いと思う。命の重みを私達以上に理解している、とても優しい人だもの……」

「命の重み……どうして次元世界にはそれがわからない人が多いんだろう? 私達はただ、不幸な目に遭ってる人を助けたいだけなのに……」

フェイトの嘆くような言葉に、ここにいる者達は無言のまま心の中で同意した。そして管理局と聖王教会の歪みを直ちに正さねば、自分達は延々といたちごっこを続けてしまうと、誰もが今回の件で痛感したのだった。

その時、突然レックスからCALL音が鳴る。なのはが通信を繋げると、相手はアウターヘブン社のマウクランにあるマザーベース、ユーリからだった。

『あれ、皆さんお揃いですか?』

「なんだかすごく久しぶりな感じがするね、ユーリと話すの」

『私もそう思いますが、挨拶はほどほどにしておきます。……つい先程、スカルフェイスの居場所を発見しました』

「ほんと!?」

『はい。そこは皆さんもよくご存知の場所ですよ。……第78無人世界ニブルヘイム。4ヶ月前なのはさんが撃墜され、全ての悪夢が始まった悲劇の地……そこにスカルフェイスがいます。真のサヘラントロプスに乗って……』

「真のサヘラントロプス?」

『送られたデータによると、皆さんがフェンサリルで破壊したサヘラントロプスは量産型の実証試験機で、かつて地球に存在していたプロトタイプをモデルにしています。要するに……まだ本命が残っているんです』

「待って。本命ってことは……まさか!!」

なのはがハッとした瞬間、はやて達もそ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ