インターバル
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談でしょ?」
「ううん、冗談なんかじゃない。むしろ冗談で済めばどれだけ良いと思ったか……」
「そんな……そんなのいきなり言われても信じられないよ!? だってマキナは強いし、治癒魔法も使えるし、CQCだって凄い腕前なんだよ!? どれだけ死にそうな目に遭っても、絶望的な状況に追い込まれても、必死に抗って生き残るタイプだと思ってたのに……一体どうして!?」
「それをこれから話すよ……。フェイトちゃんが気絶してから、何があったのか……」
一旦目を伏せて、なのははあの戦いを語り始める。固唾を飲んで、フェイトは一言一句聞き漏らさぬように意識を集中する。
核の発射が目前になり、一度オリジナル・なのはの救出を諦めかけたこと。解放軍が応援に来て、サヘラントロプスに一斉攻撃を行ったこと。何とか頼みこんで10秒の救出時間をもらい、オリジナル・なのはの救出に成功したこと。オリジナル・なのはがヴァンパイア化してマキナの心臓を奪い、倒し損ねていたスカルズがはやての右眼を狙撃したこと。肉体の崩壊を防ぐために、オリジナル・なのはがマキナの心臓を食べたこと。アギトが心臓の代わりをしている瀕死の状態でありながらマキナがオリジナル・なのはを拘束したおかげで、浄化に成功して彼女の暴走を止められたこと。残った生命力を全てオリジナル・なのはの治癒に使ったこと。右眼をはやてに移植し、マキナは結晶化して消滅したこと……その全てを伝えた。
「これがマキナちゃんの最期……命尽きる瞬間まで絶望に抗い通した生き様だよ」
「私が撃墜されてから、そんな事があったなんて……。……マキナ……いつも合理的な判断をするはずの彼女が、どうして自分が助かることを優先しなかったんだろう……」
「多分、一瞬でも救出を諦めたことに対する謝罪なのかもしれない。意地って言ってたらしいから、私はそう考えたけど、本人に訊けなくなった今となっては想像するしかないね……。それにあの状況では、心臓を奪われた時点で助かる見込みが既に潰えていた」
「潰えていたって……アギトが心臓の代わりをしていたんなら、安静にしていれば助かる可能性が少しは残ってたんじゃ?」
「それは戦闘に巻き込まれず、一切の衝撃を与えないで安全に病院まで搬送できるならの話で、あの場では絶対に無理だったの。戦闘そのものは早く終わったけど、もしヴァンパイア化した私のオリジナルが本格的に暴走してたら、とんでもない大惨事になっていたはず。つまりマキナちゃんが命懸けであの時に止めていなければ、今頃は私達もただじゃ済まなかったんだ」
「つまり結果的にだけど、マキナは犠牲が最も少なくなる選択をしたんだね。途中でユニゾン解除したのも、アギトにダメージが及ぶのを避けたから?」
「うん……そもそもあの時のマキナちゃんはシャマルさん曰
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