インターバル
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ですから! 大体私、近接格闘術なんて何一つ学んでないんですけど!?」
はやての変な思い付きのせいでなぜか追い詰められたリインは、必死にその意見を却下してもらおうと涙目で弁明する。アインスもこればかりは無茶振りだと思い、リインを守るように抱きかかえる。
「あ、アインスお姉ちゃん……!」
「その……なんだ。主とマキナの間にはそれなりの因縁があったが、私達とアギトにはそこまで大きな関係は無いと思う。だからリインに彼女と決闘させても、あまり意味は……」
「わかっとる、わかっとるって。そんな子犬みたいに不安そうな眼で見んといて、ただの冗談なんやから」
はやての言葉でリインとアインスはホッとする。はやては「毎度のことながら、私の騎士達は冗談を真に受けてばっかりや……」とぼやき、少し前まで行えたはずのマキナとのやり取りを思い出しては、もう二度とできないことを悲しんでため息をつく。
「う〜ん、八神家もお通夜モードだろうと思ってたから、案の定って感じかな」
「私達だって別にあっさり流してるつもりは無いんだけど……全部受け入れるのに時間が必要なのは皆同じだと思う」
「お? あっちのなのはちゃんと……やっと目を覚ましたんか、フェイトちゃん。まぁ、私達はご覧の通りや。情けない姿見せてもうて、ごめんな」
「情けないのは私だってそうだよ。あの場で最初に撃墜して、皆に迷惑かけちゃったんだもん……」
「皆SOPで無力化されたんだから、あれはしょうがない。フェイトちゃんはただ居た場所が悪かっただけ。むしろそこで寝てるオリジナルのように後遺症が残らなかったんだから、あんまり気にしないでいいよ」
「せや、フェイトちゃんも治してくれたマキナちゃんに感謝せんとな。いつまでもうじうじして後ろ向いてばっかやと、いい加減鬱陶しいわ! な〜んてあの世から殴りかかってくるかもしれへんで?」
「それならそれでまた会えて嬉しい……のかな? マキナが幽霊になって漂う姿は想像できないけど」
いつかのアリシアとポルターガイストを思い出し、フェイトとはやては何とも言えない表情になる。しかし一拍置き、二人はため息をつきながら苦笑いした。
「ところでシャマルさん、私のオリジナルの容態について今のうちに教えてくれるかな? 私はこの先、オリジナルとあまり関わる気は無いけど、一応把握しておきたいの」
「……そうね、あなたには知る権利がある。一言でいえば、こっちのなのはちゃんは……もう戦えない。二度と戦場に出てはならないわ」
「というと?」
「スカルズに撃墜されて損傷を負い、サヘラントロプスに無理やり魔力を引き出され、さらに一時はリトルクイーンにまで変異した影響で、リンカーコアがズタズタに壊れている。魔力を少しでも引き出そうとしたら
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