インターバル
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らなかったんじゃないか?」
「それは確かにそうかもしれねぇ。ただ、あいつが戦わなきゃ救えなかった命だってあるんだ。アンデッドはエナジーが使えなければ、どれだけ強力な魔導師でも倒せないんだからよ……!」
「エナジーなら姉御だって使えるし、マテリアルズだって持ってる。むしろ暗黒物質から強引に引き出してたオリジナル・なのはと比べたらはるかに安全で、負担があまりない。なんつーか……あんた達さ、オリジナル・なのはやフェイトに頼り過ぎっつぅか、アンデッドの相手を押し付け過ぎじゃねぇか?」
「わかってる……任務の裏に管理局のプライドや面子なんてのがあったのかもしれねぇが、もう少しPMCとかに頼って分担はできたはずだって、今ならわかってる。……だが、あいつがそれでも戦いたいと望んだんだ。だから―――」
「ハッ! 本人が望むなら何でもやらせるとか、お前らアホか!」
「あ、アホってどういうことだよ!?」
「こんなのもわからないのか? オリジナル・なのははまだ10代の子供、判断基準が未熟なんだよ。だから年長者として判断ミスを、意思の暴走を指摘しなきゃいけないのに、あんた達はそれをしなかった。共に寄り添うばかりで、正しく導こうとしなかった。わかったか? その結果がこれだ」
「………」
「あぁ〜……クソッ! アタシも同じ穴の狢だってわかってるけど、ムシャクシャする! これが姉御の背負ってきた“報復心”……理屈ではわかってても、感情が制御できるかは別か……! なんで姉御が死んで、姉御を殺した奴が生きているのかって思うと、無性に苛立って仕方がない! 頭ン中ぐちゃぐちゃして何もわからねぇ!! こんな怒りをずっと耐えてたのかよ、姉御は……!!」
今の発言に、ヴィータは苦虫を噛み潰したような渋面を浮かべる。アギトの言った報復心という言葉に、はやては一瞬だけ違和感を感じ、その中に管理局に対する恨み以外の別の何かも含まれている気がした。しかしその疑問に考えを巡らす余裕はなく、アインスを含む八神家一同も今のアギトの取り乱しようは2年前の自分達を彷彿とさせるが、状況そのものは異なるため、どうしたらいいのかわからずにいた。
「いっそのこと、リインにアギトと殴り合いでもさせるべきやろか? 一応、あの決闘をしたおかげで私とマキナちゃんは諸々吹っ切れたんやし」
「ふぇ!? わ、私にあんな格闘戦をさせるんですか!? ムリムリムリムリムリ! 絶対ムリですぅ!!」
「融合騎同士の決闘か……見ものだな」
「ザフィーラぁ!?」
「アギトはマキナから時々CQCを教えてもらっていたらしいぞ。だったらリインの八神流喧嘩空手の相手には十分だろう」
「何言ってるんですか、シグナム!? 私そんな武術使えませんよ!? 八神家は三島財閥じゃないん
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