インターバル
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。やっと目が覚めたんだね」
「なのは……?」
近くの椅子に座っていたなのはが目覚めたフェイトに気付き、優しく呼びかけた。その時、先程までモニター越しに彼女と話していたガラの悪そうな見た目の人達が、なぜか軍隊風にビシッと敬礼してから通信を切った。
「彼らは……そういえば初めて私がツインバタフライを訪れた時に、急いで出て行った人達だったような……」
「フェイトちゃんは知らないだろうし、今だから教えるけど、彼らは元々ミーミルの軍人なんだって。それで解放軍としてレジスタンス活動をする際、わざとあんな風にアウトローを装って管理局の監視を掻い潜って諜報活動をしていたんだそうだよ」
「解放軍……じゃあ私が見たのは、レジスタンスの定期報告の場だったのかな。それなら私達が来た時に去った理由もわかるけど……なんでそんな大事な会議をあの酒場でやってたんだろう?」
「え? そんなの普通に考えたらわかると思うけど……」
「?」
なのはでもわかってるのに自分だけわからないという状況に、フェイトは何か見落としでもしているのかと悩んだ。が、考えを巡らせたことでそれよりもっと大事なことを思い出した。
「……あ! そ、そうだ! 私が気絶してから、戦いはどうなったの!? 核兵器は!? サヘラントロプスは!? 世界はどうなったの!?」
「落ち着いてフェイトちゃん。……えっと、まず過程は追々話すとして、結論から言えば核兵器の発射は阻止された。サヘラントロプスの残骸は解放軍が回収したし、教会地下の缶詰工場も念には念を入れて彼らが爆破工作を行ったことで跡形もなく消えた。それで今、ミーミルの技術者が核弾頭の解体処理をしてくれてる。フェンサリルは核の炎に焼かれずに済んだんだ」
「そ、そうなんだ……。でも……それって生命維持装置を破壊したってことでもあるから、つまりオリジナル・なのはの命はもう……」
「ううん……私のオリジナルは生きてるよ。今はここの医務室で精密検査を受けてるんだ」
「え!? じゃ、じゃあ核発射の阻止も、サヘラントロプスの破壊も、オリジナル・なのはの救出も全部上手くいったってこと!? SOPのせいで私達は魔法が使えなくなったのに、それでも為し遂げるなんてすごいよ!」
「うん……そうだね。結果だけ見ればホントに……すごいよね……」
「あ、あれ? なんか私、変なこと言った? そういえばなのは、どうして目元が赤いの? 何か辛いことでもあった?」
世界を守る目的を果たせて喜ばしいはずなのに、悲しげな雰囲気のなのはに疑問を抱くフェイト。するとなのはは深呼吸して気持ちを整えてから、真実を言う。
「―――マキナちゃんがね……死んじゃったの」
「……………………え? マキナが……死んだ? そ、それって冗
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