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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
177 分霊箱(ホークラックス)≠ニは
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と思ったんだ」

「五月蝿いぞ二人とも。……とは云っても、僕が言いたいのはフレッド、ジョージと一緒さ。……どうにかジニーの悩み事を解決できないかな?」

「……ああ、なるほど…」

苦笑しながら頷く。……と云うのも、パーシーはジニーに気を掛けてはいるが、恋人──レイブンクローの監督生のペネロピー・クリアウォーターの事があるのでいつもいつもジニーの事に気を回せないようでいて、フレッドとジョージのイタズラグッズはジニーを怒らすばかり。

……とどのつまり、八方塞がりになり、そのお鉢がジニーと兄弟の中で一番仲が良かった俺に回って来たと云うわけだ。

平素ならフレッドとジョージがここらでお堅いパースのせいさ≠ニ云う野次を入れてそれにパーシーが噛みついたりするのだが、それも無い辺り話の緊急性がうかがえる。

三人からのこのオーダーは、俺からした予想出来ていたことなのでかねてより決めていたそれ≠口にする。

「……1ヶ月でどうにかする。……だからあと1ヶ月俺にくれないか?」

俺のそんな提案三者は一瞬胡乱な表情を浮かべるが(やが)て頷く。……パーシーですらも頷いたのだから、俺の日頃の生活態度が身を結んだのだろう。

……そして、アニーとハーマイオニーから、ジニーに校長室≠ヨの入り方を()かれた≠ニ聞いているので、俺はもうすぐ──多分一週間もしないうちにジニーが校長室へと日記≠探しに行くと予想している。一月≠ニ云うのはあくまでも保険だ。

その時、寮に誰かが入って来る。……マクゴナガル先生だった。

「ミスター・パーシー、ミスター・フレッド、ミスター・ジョージ、ミスター・ロナルドは居ますか?」

マクゴナガル先生は俺達を探しているらしい。その時一番マクゴナガル先生の近くに居たシェーマスが俺達が集まっているところを指差す。……そしてマクゴナガル先生はつかつか、とこちらに寄ってきて…。

「丁度良かった。今すぐ校長室まで着いて来て下さい。……ミス・ジネブラの事で話があります」

「マクゴナガル先生、ジニーが一体どうしたと云うんですか?」

そうパーシーはマクゴナガル先生へと喰ってかかり、マクゴナガル先生はいつもみたいに厳格な口調で続ける。

「……ミス・ジネブラが校長室に忍び入りました。あなた達を呼べというのは校長先生のご意向です」

それはここ最近で一番聞きたかった知らせだった。

SIDE END
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