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提督はBarにいる。
缶詰メシを極めろ!・その2
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らっていった。とろけたチーズが糸を引き、ピザ生地の代わりにしたトルティーヤはパリパリに焼き上がっている。

「あふっ」

 ケチャップとマヨネーズのピザソースに、コンビーフの旨味を辛子の辛味が引き立てる。そこにキンキンの冷えたビールを流し込めば、たまらん美味さだろうな。

「く〜っ!やっぱピザにはビールだよなぁ!」

「一応それはニムの分なんだからな、あんまり横取りすんなよ?」

「大丈夫だよ提督、ニムもちょっとお腹苦しくなってきた所だし」

 まぁ、本人が良いと言うなら文句は無いが。そんな事を考えながら俺も中華鍋を振るう。

「あれ、提督は何作ってるの?」

「ん、これか?これは俺の賄い」

 ニヤリと笑い、鍋肌から醤油を回す。焦げた醤油の香りがご飯に移り、何とも言えない香ばしさが鼻をくすぐる。もう作っている物はバレたかも知れんが、俺が作っているのはコンビーフを使った炒飯だ。

《絶妙!コンビーフと春菊の炒飯》

・コンビーフ:100g

・春菊:2束(240g)

・ご飯:600g

・玉ねぎ:1/2個

・サラダ油:大さじ1

・醤油:少々

・塩コショウ:少々


 まずは一番手間のかかる春菊の下拵えから。よく洗って茎ごと細かく刻んでよく揉み、水気を搾る。春菊の水気をできるだけ搾っておくのがパラパラ炒飯に仕上げるポイントだからな。出来れば手で搾った後に布巾等で来るんで更に搾った方がいい。玉ねぎはみじん切りにしておく。

 中華鍋にサラダ油を引いて熱し、玉ねぎを炒める。玉ねぎが透き通って来たら、コンビーフを加えてほぐすように炒めていく。コンビーフがほぐれたら、春菊を加えて更に炒め、ご飯を加えて具材と混ぜながら炒めていく。

 ご飯と具材が混ざったら、鍋肌から醤油を回して焦がし醤油の香りと風味を付け、塩胡椒で味を整えたら完成だ。

「うん、美味い美味い」

 コンビーフの塩気と春菊の爽やかな苦味が上手くマッチして、新感覚な味わいだ。ご飯もパラパラに仕上がっており、自分でも満足の出来る味だった。

「あ、提督ずるい!ニムも他の食べる〜っ!」

「へいへい、注文されりゃあ作りますよ」


 

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