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提督はBarにいる。
缶詰メシを極めろ!・その2
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ろ崩れる肉とホクホクの芋のコンビネーションは、まず間違いない。

「ふわああぁ〜美味しいぃ〜っ!」

 ニムが頬を紅潮させて悲鳴を上げる。勿論これが白飯に合わない訳が有るだろうか?……いや、無いと断言させてもらう。最初は普通にかぶりつき、お次は辛子をちょいと付けて。口の中にたっぷりと味を残しておき、白飯をかっこむ。それはもう至福の時だ。

「提督〜っ!アタシにもおくれよぉ、見てるだけなんて拷問だよこれぇ!」

 そう来ると思って2人前仕込んでおいたんだ。隼鷹の分も持ってやると、大きく口を開けてかぶりつく。少しはしたなく見えるが構うものか、という勢いを感じる。ニムはと言えば、付け合わせの茄子をかじって身悶えしている。甘辛い煮汁とコンビーフから染み出した肉の旨味を吸い込んでトロットロになった茄子。これだけでもご馳走だ。そしてニムは茄子を完食すると、残った巾着をご飯に乗せ、煮汁を上からかけた。猫まんまとは……不味い訳が無いじゃないか、ほぼ反則に近いぞそれは。巾着を崩し、煮汁と共にご飯と混ぜて口に運ぶ。ニムの表情はほわほわと綻んでいる。本当に幸せそうに食うなぁ、この娘。さてと、喜んでもらっている間に、3品目に取りかかるとしますかね。




《パリパリ!コンビーフピザ》

・コンビーフ:1缶

・マヨネーズ:大さじ2

・ケチャップ:大さじ3

・辛子:小さじ2

・オリーブオイル:大さじ1

・黒オリーブ:適量

・ピザ用チーズ:適量

 お次はツマミにもメインの料理にもなる、コンビーフを使ったピザを作るとしよう。コンビーフとマヨネーズ、ケチャップ、辛子を合わせてピザソースを作る。ピザのベースにする物に薄くオリーブオイルを塗り、その上にピザソースを敷いて均す。今回はピザ生地の代わりに冷凍のトルティーヤが冷凍庫にあったんでそれを使用。勿論、食パンやバゲット、餃子の皮なんかでやっても美味しいぞ。後はオリーブの実を刻んで散らしたり、トマトやバジル、スライスした玉ねぎなんかを具材として乗せ、チーズを散らしてオーブントースター等で焼き上げれば完成だ。

「さぁ焼けたぞ、特製『コンビーフピザ』だ」


 ピザカッターで8つに切り分けてやると、ニムが早速一切れ持ち上げようとする。しかし、

「あちっ!」

「気を付けろよ〜?焼き立てだからかなり熱いからな」

「も〜、そういう事は持ち上げる前に言ってよ提督!」

 む〜っと再びむくれているニム。そんな姿に苦笑いしつつも、酒の代わりにレモンスカッシュをサービスで出してやる。途端に機嫌を直してストローで吸っている辺り、チョロいなぁと思ってしまう。

「一切れいっただき〜!」

 ニムが軽く火傷した指を冷やしている間に、隼鷹がピザを一切れかっさ
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