暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
缶詰メシを極めろ!
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ツナと辛子マヨネーズ、刻んだ玉ねぎをよく和えてご飯に乗せ、大葉を散らしたら完成。食べる時にはお好みで醤油を垂らしてやると、また美味い。




「ふーん、意外と簡単なんだぁ」

「それが缶詰料理の良い所だからな」

 缶詰はそれ単品で既に一品料理になっていたり、調理がある程度されている物が多い。だからこそ、上手く使えば調理時間の短縮になるし、アレンジ次第では更に上手く出来るのだ。

「いいなぁ……なぁ提督、アタシにも缶詰で何か作ってくれよ〜」

 そう言い出したのは、先程からニムと俺のやり取りを観察していた隼鷹だった。

「へいへい、お前の事だからツマミなんだろ?」

「へへへぇ、バレた?」

「バレバレだっつの。ちゃちゃっと作るから、ちっと待ってな」

 俺はそう言って、新たな缶詰に手を付けた。

《酒が進む!焼きオイルサーディン》

・オイルサーディンの缶詰:1缶

・玉ねぎ:1/4個

・醤油:少々

・バゲット(又はクラッカー):お好みで



 使うのはオイルサーディン。簡単に言えば鰯の油漬けだな。頭と内臓を落とし、塩水に漬けて味付けした鰯をオリーブオイルに漬けて煮込んである料理だ。こいつにレモンをちょいとかけてやるだけでも十分なツマミになるんだが、今回はそれを一工夫。

 コンロの上に魚焼き用の焼き網を置き、その上にオイルサーディンを缶ごと置いて点火。……あぁ、勿論蓋は開けてくれよ?そうじゃないと爆発するからな。焦がさないように、弱火でな。オイルサーディンが温まる間に、玉ねぎをスライス。スライス出来たら温めている缶の上に玉ねぎを乗せ、しばらく加熱。

 オリーブオイルがクツクツ言い出して玉ねぎがしんなりしてきたら、醤油を一回し。これで完成。熱いから皿に缶ごと乗せて、温まった鰯と玉ねぎをクラッカーやバゲットなんかに乗せてパクリ。こいつがまた洋酒にも日本酒や焼酎にも合うってんだからたまらない。残りのオリーブオイルはパンに染み込ませて食っても良いし、パスタを茹でて絡めても美味いぞ。鰯の出汁と醤油が良い仕事をしてくれる。



「く〜っ!こういうのが美味いんだよねぇ、さっすが提督♪」

 隼鷹は出来上がったオイルサーディンを、軽く焼いたバゲットに乗せてかじっている。俺の料理を見て意図を理解した早霜が、俺に指示される前に焼いておいたのだ。こういう姿を見ると成長が感じられて嬉しく思う。

「あ〜!いいないいなぁ、ニムももっと食べたいよぉ……」

「なら注文すりゃあ良いだろうに」

「だって食べたい物が有りすぎて、決められないんだよ〜っ!」

 むぅ、と頬を膨らませるニム。そんな仕草も美少女がやるモンだからあざとさが無くて可愛らしく見える。

「まぁま
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