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Blue Rose
第三十六話 永遠にその六

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「ネッシーはいるって思ってるか?」
「そう聞かれると」
 優花はプレシオサウルスを見つつ応えた、俗にネッシーの正体ではないかと言われている海に棲息していた恐竜の代表格の一つだ。
「いるとは思いたいけれど」
「いないって思ってるのか?」
「何とも言えないわ、流木とか牛の死骸とか」
「そうした説もあるよな」
「だからね」
 優花の考えではだ。
「そういうのじゃないかって」
「思ってるのか」
「そうともね」
「そこは本当に微妙だな」
「いるとしても恐竜じゃないと思うわ」
 これが優花の考えだった。
「角があったり身体の色が変わったり」
「写真によってな」
「そう考えるとね」
「ネッシーは恐竜じゃないか」
「じゃあ何だって言われると困るけれど」
 そこまでの判断はつきかねているというのだ、もっと言えば断定だ。
「いるとしても」
「恐竜じゃないか」
「目撃例が多いからいる可能性は高いわ」
 これが優花の考えだった。
「サーカスでお水飲んでいた象とか言われてもいるけれど」
「それでもか」
「湖の中での明らかに流木とかと違う目撃例とか写真も多いし」 
 こうしたものがかなり多いのも現実である。
「そう考えたら」
「いるか、ネッシー」
「可能性は高いでしょ」
「成程な」
「けれど本当に判断はね」
 いるかどうかというそれはというのだ。
「難しいわね」
「そんなものか」
「どうもね」
「成程な、御前はそう考えてるか」
 ネッシーについてはとだ、龍馬はここまで聞いて頷いた。
「わかったよ」
「そういうことでね」
「そうした考えもあるな」
「否定しないのね」
「別に間違ってると思わないからな」 
 だからだというのだ。
「そうは言わないさ、こういうのってそういうのじゃないだろ」
「正しいとか間違ってるとか」
「この話もドラえもんであったな」
「そういえばそうね」
 初期の話でだ、まだドラえもんが一旦未来に帰る前の話である。一旦未来に帰って戻ってからこの漫画は本当に人気が出て今に至る。
「ネッシーのお話も」
「藤子不二雄先生って恐竜好きだったんだな」
「映画にもしていたし」
 その恐竜の話や竜の騎士の話だ。
「そう考えたら」
「好きだよな、というか俺もな」
「龍馬も?」
「ドラえもんを読んでなんだよ」 
 それからというのだ。
「恐竜に興味持ったんだよ」
「ドラえもんから」
「あの漫画は偉大だよ」
 だからこそ残っているのだ、永遠の名作だ。
「子供にいい影響を与えてくれる」
「最高の漫画ね」
「本当にそう思うよ、それで今もな」
「恐竜が好きで」
「こうして観てるんだよ」
 ハウステンボスに来てもというのだ。
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