第三十六話 永遠にその五
[8]前話 [2]次話
「あっという間よ」
「それドラえもんであったな」
「最初の映画ね」
「あれが恐竜の世界で」
「後で竜の騎士って作品もあったけれど」
「そこでのび太君達が恐竜に襲われてたけれど」
「プテラノドンだったわね」
タケコプターで空を飛んでいた時に囲まれた、この時は危機一髪だった。
「まさにこの恐竜ね」
「実際に人間襲うことも考えられるか」
「そうよね、あの映画の中みたいに」
「この恐竜も」
ブロントサウルスをだ、龍馬は見た。二十メートル以上ある巨大な雷竜だ。
「迂闊に近寄ったら足とか尻尾でぺしゃんこだな」
「相手が気付かないうちに」
「そうなりそうで」
「危険ね」
「若しも」
こうも言った龍馬だった、恐竜達を見回しながら。
「恐竜が今も生き残っていたら」
「人間はいなかったかも」
「恐竜が栄えて」
「恐竜から進化した人類が誕生していたかもね」
「あの竜の騎士みたいにな」
この作品ではまさにそうした人類が出て来る、猿から進化した我々の人類と同じく心がある。しかも気高い者が多かった。
「なってたかも知れないか」
「ひょっとしたら」
「恐竜が滅亡した理由は色々言われてるな」
「隕石とかね」
よく言われている説だ。
「地球に隕石が落ちて気候が大幅に変わって」
「それで滅亡したってな」
「言われてるけれど」
「実際はどうだったか」
「よくわからないわ」
隕石説が有力であることは事実にしてもだ。
「私はそう聞いてるけれど」
「俺もだよ」
龍馬もこう答えた。
「実際どうたったんだろうな」
「進化の限界とか哺乳類との生存競争に負けたとか」
「そうも言われてるにしても」
「わからないわね」
「まだな」
「しかもまだ生き残ってるとか言われてるし」
優花はこの話もした。
「ネッシーとか」
「ネッシーはいるだろ」
龍馬はネッシーと聞いて即答した。
「絶対に」
「いるかしら」
「目撃例多いし確かな写真も多いだろ」
あの首だけ出している写真はトリックだったがだ。
「グーグルの映像でも見付かったらしいぜ」
「そうなの」
「恐竜かどうかまではわからないけれどな」
それでもというのだ。
「ネッシーはいるだろ」
「あの湖に」
「少なくとも行き来はしてるな」
川で伝ってきたりネス湖の実に複雑な湖底の何処かに海に通じる穴がありそこから出入りしているのではないかとも言われている。
「いるだろ」
「ネッシー自体は」
「あの辺り他にもそうした目撃例多いしな」
ネッシーだけではないのだ、他にはモラグという未確認動物の話もある。
「俺はいると思ってるんだ」
「ネッシーが」
「御前はどうなんだ?」
今度は優花に問うた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ