暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「レヴィ・ラッセル」
[8/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ってるよ」
「な……ライカの目は腐ってないもん!」
「はいはい、分かったからここは母さんに任せるよ。母さん、僕らは父さんに水でも買ってくるからお金ちょうだい」

 常識的に考えるとふたりに見てもらってボクが買いに行く方が良い気はする。かといって……ショウに何かあった時、ふたりがボクよりも対応できるかというと怪しい。
 うーん……でもアオバと比べるとボクの方が対応できないんじゃないかって思うボクもいるぞ。ここはアオバに任せてボクが買いに行くべきなんじゃ。けどライカが慌てちゃったら……ここはアオバを信じよう。しっかりしてるのは知ってるし、可愛い子には旅をさせろって何かで言ってたしね!

「別に大丈夫だから。少し休めば良くなる……」
「どうせ休むならちゃんと休むべきでしょ。今日はまだ終わらないんだから早く良くなってもらわないと僕らも困るんだから。それにすぐそこの自販機で飲み物買ってくるだけなんだから僕らだって出来るよ。ね、母さん?」
「うーん……よし、任せた!」
「おいレヴィ……」
「大丈夫、大丈夫。一応目の届く距離に自販機はあるし、ふたりはボク達の子供でしょ? 親としてここは信じてあげるべきだよ!」
「……まあそうだな」

 うんうん、ショウも納得してくれたみたいだ。何かボクに任せた方が面倒臭い展開になりそうだなぁ……みたいな顔を一瞬してた気がするけど、きっと気のせいだろう。
 アオバはボクからお金を受け取るとライカを連れて歩いて行く。ショウが大好きなライカは残ろうとしたけど、アオバに不安そうにしているライカが居ると父さんは逆に心配すると言われて渋々一緒についていくことを決めた。
 別にライカが居てもショウは気にしないと思うけど……いや、気にしちゃうかな。ショウは自分よりも他人の辛そうな顔を見たりするのが嫌に思うタイプだし。それに……多分アオバはボクに気を遣ってくれたのかな。あまりショウとふたりだけの時間って最近なかったし。
 ボクはいつまでもふたりの背中を見守ろうとしているショウの手を引いて、近くにあったベンチに腰を下ろす。

「……アオバにはもう少し子供らしくしてほしいんだがな」
「それは否定しないけどショウの子供だからね。……ほら、横になって。ちゃんと休んでないと戻ってきた時に何か言われるよ」

 ボクが自分の膝をポンポンと叩くと、やれやれと言いたげに大きく息を吐いたショウはゆっくりと頭を下ろしてきた。普段は逆の立場になることが多いし、恥ずかしがって乗り気じゃなかったりするけど、今みたいに体調が悪い時とかは素直に甘えてくれるから個人的に嬉しかったりする。

「……俺が子供らしくなかったのは認めなくもないがあいつの方が上だと思うぞ。下手に溜め込んで友達とケンカとかしなければいいが」
「うーん……ショウよりも素
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ