暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「レヴィ・ラッセル」
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関係っておかしく見える?」
「ううん、別にそんなことはないけど。たまに母さんが子供っぽく見えることはあるけど、僕達にはちゃんと母さんとして接してるし」

 さらりと子供から子供扱いされるような発言があった気がするけど、ママとして認めてくれてるようだから黙っておくことにしよう。
 そうこうしてる内に目的地である遊園地に着いたようでボク達はバスから降りる。その際、バスの運転手にきちんとお礼を言っていくあたりアオバもライカも良い子に育ったと思う。

「早く早く〜!」
「ライカ、落ち着け。もう遊園地は目の前にあるんだからどこにも逃げやしないって」
「だから早く遊びたいの。遊べる時間は限られてるんだから。アオバは遊びたくないの?」
「遊びたくないわけじゃないけど……これまでの経験上、ライカと一緒に回ると疲れそうなんだよなぁ」

 ふたりのやりとりを見てると昔のボクとショウを見ているみたいだ。まあアオバは多少なりともボクの影響を受けているのか、ショウよりも口数が多い気がするけど。それに表情も年相応に表に出るし。

「むぅ……アオバはライカのこと嫌いなの?」
「は? 別に嫌いじゃないけど」
「じゃあ何で今みたいなこと言うの。ライカは何を言われても傷つかないバカじゃないんだよ。アオバのことだって大好きなのに!」
「いや、だから嫌いとは言ってないだろ」
「ちゃんと好きって言って!」

 前から分かっていたことだけど、ライカは本当にアオバのことが好きだよね。まあちょっと好き過ぎる傾向にあるというか、今はまだともかくこのまま大きくなると将来的にブラコンになりそう。ボクとしてはブラコンでも良いとは思うけど、アオバはショウに似てるからなぁ。距離感が近すぎたりするのは苦手なんだよね。

「何で言わなくちゃいけないのさ」
「うぅ……アオバなんて大嫌い! もうアオバのお嫁さんになってあげないんだから!」
「お嫁さんって……兄妹じゃ無理だろ。双子なんだから血だって繋がってるんだし」

 アオバはどうにかして、と言いたげな顔でボク達を見てくる。
 うーん……一般的にアオバの言っていることは正しいんだけど、ママとしてはもうちょっと妹の気持ちを考えて発言してほしいかな。優しいのは知ってるけど、ショウと同じでその優しさが分かりにくいというか素直じゃないところがあるし。恥ずかしがらずに愛情表現をしてほしいな。
 そう思っているとショウがライカに近づいていき、彼女の傍まで来るといったん腰を落としてそっと抱き上げた。

「泣くなライカ」
「泣いてないもん……」
「別にアオバはお前のこと嫌ってない。恥ずかしくて好きだって言えないだけさ」
「……ほんとう?」
「ああ。普段から接してるライカならよく知ってるだろ。アオバは嫌いなものとかにははっきり
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