第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真・恋姫†無双 〜四点結界〜
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い羽織がバタバタと引っかかっており、それが地面に突き刺さった瞬間、ボロボロと崩れて消えてしまった。
そしてその「欠片」だけが残される。
巨大な「欠片」は守る対象が破壊された事で、優先事項を鈴々たちに変更する。
地面に降りた翠を含めた四人の頭上に「欠片」が迫る。
だが、その「欠片」の身体が白虎によって吹っ飛んだ。
しかし、白虎がやったのではない。
むしろやったのはサラマンダーだ。
その戦闘で吹き飛んだ白虎が偶然ぶつかっただけのこと。
「白虎!?」
「いったぁ!!!!!くそっ!!怒らせたったかなぁ・・・・・・・」
腹を上に見せ、倒れる白虎が見据える先には巨大な黒煙。
そしてその中から、それは出てきた。
サラマンダーの尾が切れた。
それが炎に包まれ、鋭く硬化し、炎の大剣となり、それを右手に握りしめる。
上体を起こして二足歩行へと姿を変える。
そして全身をも炎の鎧で包みゴキゴキゴキゴキ!!!!!という音を鳴らしながら、サラマンダーが第二形態へと姿を変える。
それはまさに炎の戦士・サラマンドラ。
地獄から来たのではないかというほどの炎を全身にまとったそれが鈴々たちに近づいてくる。
「こうなる前に倒したかったなぁ・・・・・行くぞ!!!!」
「白虎!?」
「鈴々たちはここにいて!!!!」
ドォン!!!!!
白虎がサラマンドラに飛び付き、拳で地面に落とされる。
だが即座に起き上がって前足で顔面を引き裂き、脚を下ろして頭で突っ込む。
それに若干サラマンドラが後ずさるが、ダメージはないようだ。
その手の炎剣を下から振り上げ、それが白虎の腹部に命中して身体が吹き飛ぶ。
ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
白虎の咆哮が轟き、街を押しつぶしながらその体が転がっていく。
「白虎ぉ!!!!」
「来るなぁ!!!!!来たら焼け死ぬぞ!!!!!!」
「ッッ!!!!!」
鈴々たちが駆け寄ろうとするが、白虎がそれを止める。
このサラマンドラは危険すぎる。
確かに「奴」の使役獣で最高の力を発揮するのはいつだってケルベロスだ。
だが、そのケルベロスでも倒し切れなかった場合、その相手の最後の処刑人がこのサラマンドラ。
いままで三体同時に倒されてきたからこそ出てこなかっただけで、これが本来の使い方なのだ。
迦桜羅で逃れ、ケルベロスで潰し、それでだめならサラマンダーでやり、そして最後にこいつに変わる。
「奴」の使役獣は少ない代わり
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