第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真・恋姫†無双 〜激戦、闘う者達〜
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を掴んで投げ飛ばす。
その瞬間
シュ・・・・ジャジャカッ!!!!!
空気を切り裂く音と共に、忍者チックな少女、周泰(しゅうたい)(真名・明命(みんめい))と、思春の暗殺者コンビが襲いかかる。
明命の日本刀風の長刀「魂切」と、思春の曲刀「鈴音(りんいん)」の斬撃をしゃがんでかわし、いつ放ったかもわからない速度での手刀で二人の後頭部を強打する。
その一撃に明命が倒れ、思春が転がってその衝撃から逃れる。
だがなんとか避けたとはいえ、首に残るダメージは甚大で、とてもじゃないが戦闘はできない。
そう思考しているうちにぐらぐらと視界が揺れて思春も倒れた。
そして思春が倒れる事を知っていたのか、それよりも前に残った少女、翠の従妹の馬岱(ばたい)(真名・蒲公英(たんぽぽ))に向き合う。
その眼光に、蒔風にそんなつもりは毛頭ないのだがたんぽぽは「ヒイ!!」と小さな悲鳴を上げて武器の片鎌槍「影閃(えいせん)」にしがみついてしまう。
「たんぽぽ!!気をしっかりせんか!!!!」(ドォン!!!!)
「なぁッ!?」
そんなたんぽぽに激を飛ばしながら、十人の内の殿、厳顔(げんがん)(真名・桔梗)が剣と弩弓が合体した様な形の己の武器「轟天砲」から杭を撃ち出し蒔風を狙う。
それに軽い悲鳴を上げて逃げる蒔風。
「ちょっと待て!!!あれパイルバンカーだろ!絶対パイルバンカーだ!!!!」
「訳のわからん事を言うでない!!!!(ドォン!!!!)」
さらに轟天砲から射出された杭を回避し、蒔風が力を借りてそれに鎖を巻きつける。
蒔風の背後に現れたのは拘束の天使・アブラクサス。
蒔風の後方に飛んでいく杭にしたがって鎖がぐんぐん伸び、そして伸びきったところで思いっきり蒔風が引き戻した。
そして杭は映像の巻き戻しのように桔梗とたんぽぽのいた場所に突っ込み、突き刺さって衝撃を起こす。
二人がその衝撃に吹き飛ばされて、蒔風の十人抜きが終わった。
その光景に驚愕するのは陣に残った武将や軍師達だ。
立った今向かって行ったのは最高戦力ともいえる者たち。
それがあんな一瞬の動作であしらわれ、しかも撃破されてしまうなんて誰も考えてなかったのだ。
「は、はわわ・・・・どうしよう」
「しゅ、朱里ちゃぁん・・・・・」
困惑し、慌てる蜀の軍師、朱里と鳳統(ほうとう)(真名・雛里(ひなり))の二人の肩に、ポン、と手が置かれる。
「安心しな、あたし達で終わらせてやるさ」
「うちらの速さについてきたもんはおらん。あっちゅーまや」
そう言って出てきたのは翠と霞。
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