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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十四話 ホテルアグスタ 4
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その態度が余計にヴィータを怒らせた。
「ティアナ!このバカ!」
ヴィータが怒鳴りつける。
「無茶やった上に味方撃って 「ジャケットリリース!」 なに!」
ヴィータの言葉を遮るように、アスカはアーマードジャケットを解除した。
「ヴィータ副隊長、手伝ってください」
アスカはそう言ってしゃがみ、右肩を指した。
「脱臼です。入れてください」
「お前…」
ヴィータは脱臼でズレているアスカの右肩を見る。
「……1、2、3で入れるからな。力抜けよ」
注意深く、ヴィータがアスカの肩を掴む。
その僅かな接触でも痛みが走る。だがアスカは怯まない。
「はい、お願いします」
苦痛に顔を歪め、痛みに耐える。
「よし…1!」
ゴキッ!
「〜〜〜〜!!!!」
最初の一呼吸目でヴィータは肩を入れた。
「……ヴィータ副隊長…映画やドラマでも、一呼吸目は置きますよ?」
涙目で抗議するアスカ。
「それだと警戒するだろうが」
そんなアスカをみて苦笑するヴィータ。だが、すぐに真顔に戻る。
「やるつもりか?」
ヴィータの問いに、アスカは頷く。
この場で肩を入れさせたのは、まだ戦線離脱する意志がないからだ。
「ラピ、ジャケット再展開。ただし、右腕は完全固定。デバイスはシングルレフトハンドモード」
アーマードジャケットを再度身に纏って、アスカは臨戦態勢を整える。
「攻撃は無理です。オレがガジェットを引きつけるんで、副隊長が沈めてください」
痛みはまだ治まっていない。だが、アスカは引く気がない。
「そうか、なら最後までやって見せろよ!」
ヴィータは、アスカがバリアを張り始めたの見て再び空中に浮かぶ。
そして、呆然としているスバルとティアナに目を向けた。
「お前等は下がれ」
一言、冷たく言い放つ。
「え?あ…で、でも!」
「でもじゃねぇ!邪魔だから下がれ!!」
スバルに一喝し、ヴィータはガジェット掃討に意識を向けた。
もう、かまってられないという態度だ。
「スバル、ティアナを連れて戦線離脱するんだ。理由は…言う必要はないだろ」
振り返らずにアスカは言った。
バリアにレーザーが当たる度に、衝撃が右肩を襲う。それでもアスカは立ち続けた。
スバルは黙ったまま、その場を離れるしかなかった。
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