外伝 ダンまち編 その2
[27/27]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
でもきっと戻ってこれる。だが、その状況でアオは残ると言い出した…もちろん、俺達も残ろうとしたさ…でも…」
飛ばされてしまった、と団長が言う。
「くそっ!!」
「団長、武装を新しくしてすぐにダンジョンにっ」
月光、フィアットが叫ぶが…
彼らの武装も消耗している。今すぐ行きたいと言っても現実不可能だった。
「クエストの発注は…」
パンドラの言葉。
「俺達が居た深層域に辿り付ける冒険者は居ない。俺達が戻るのが一番早いが…」
団長が一度言葉を切って続ける。
「恩恵はどうなっている?」
「っ……!!」
神様は自身が与えた恩恵を何となく感じる事ができる。与えた個数だったり、神によればだいたいの位置を感じ取れる神も居るという。
そこにきて、パンドラが与えたファルナは今の所アオ一人。つまり…
ミィタ達がパンドラを見返せば、その表情は蒼白に染まっていた。
それで皆悟ったようだ。
ミィタ達の体から活力が消え、沈黙が訪れる。
「そんな訳ない…そんな…アオくんが死んじゃったなんて…そんな」
ふらふらと天道宮を出て行くパンドラを誰も引きとめることすら出来なかった。
…
……
………
ああ、負けちゃったのか。
とそこに漂う誰かの意識はそう思考した。
だれか、誰でも良い。…彼を解放してくれる誰か。
次が有るなら、今度こそは…
そしてその何ものかの意識は次の流れに呑まれていった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ