第六章
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寝てしまった彼女達は尻尾を出してだ、それから。
耳や髭が出てだ、すぐにだった。
狐の姿に戻った、寺の者達はその彼等を見て言った。
「やはりな」
「お師匠様の言われた通りだ」
「狐だったな」
「善行と知行を狙って来たか」
「怪しいと思ったが」
いきなり尼僧が団体で来たからだ、これはどう見ても怪しい。
「その通りだったな」
「では捕まえるか」
「そうするか」
寝ている狐達を縛り上げた、縛られた狐達は程なく目を覚ましたが。
起きてだ、こう言ったのだった。
「何だ?捕まったぞ!」
「どういうことだ!」
「何がどうなっている!?」
「しかもここは何処だ?」
「本堂か?」
「そうじゃ」
その通りだとだ、彼等の前に座る和尚が言った。
「御主達は捕まったのじゃ」
「そういう御主は誰だ」
「見たことがないが」
「僧衣と袈裟を着ているから坊主か」
「頭も剃っておるしな」
「わしはこの寺の住職だ」
和尚は狐達に名乗った。
「そして御主達が狙っている小僧達の師匠でもある」
「むっ、では我等に気付いたか」
「そうであったのか」
「我等に気付いていたのか」
「小僧達を半殺しに来たことに」
「小僧達から話を聞いておった」
その善行、知行からだ。
「そして尼がぞろぞろと来ればわかる、揚げを奪い合っていたしな」
「ぬうう、不覚」
「まさか見破られるとは」
「人間も侮れぬ」
「そしてこうして捕まるとは」
「何という失態」
「そしてじゃ、御主達に言う」
和尚は狐達にさらに言った。
「ここは帰れ、そして小僧達はこの度は許してくれ」
「別に殺しはせぬぞ」
「袋叩きにするだけだ」
「我等の家に入ってきたからな」
「その制裁でだ」
「それを許せというのか」
「そうじゃ、あの者達は二度とせぬ」
二人によく言って聞かせもしたのだ、二度目はないとも。
「安心せよ」
「ううむ、そう言うか」
「しかしここでうんと言わねばな」
「我等は縛られておる」
「どうなるかわからぬぞ」
「そこはあえて言わぬ」
和尚も言わなかった、実際にあえて。
「だが犬もおる」
「何っ、犬だと」
「犬は嫌じゃ」
「いつも我等に吠えていじめてくる」
「あの者達は嫌じゃ」
「脅しになるがこのまま帰って小僧達のことを忘れぬなら縄を解いてやる」
そして寺から帰すというのだ。
「どうだ」
「ううむ、仕方ない」
「縛られていて犬まで控えているのならな」
「逃げるしかない」
「全くじゃ」
「ではな」
「小僧達は諦める」
狐達も仕方なくだがこう和尚に答えた。
「この度はな」
「次には入れば確かに袋叩きだが」
「今回はこうなったからな」
「仕方がない」
「諦める」
「わし等も狐
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