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提督はBarにいる。
多摩は煮込みで温まる?・その4
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成。……あ、塩と醤油の奴にはゆず胡椒を入れても香りが良くなって美味いぞ。塩ベースのもつ鍋の〆は蕎麦がオススメかな、あっさりしたスープが蕎麦との相性抜群だ。




「うんまあああぁぁぁぁい!」

 絶叫しながらかっこんでいるのは深雪だ。相変わらず元気の塊である。

「もう、深雪ちゃんたらおつゆ溢してるよ?」

 そう言いながらテーブルを拭いているのは白雪だ。お姉ちゃんというよりオカンにしか見えねぇ。

「でも本当に美味しいです!」

 元気印2号、大潮。改二になって少しは落ち着きが出たが、まだまだである。

「うふふ……♪でもこういう騒がしい飲み会って、何ともウチらしいじゃないですか」

 そんな駆逐艦達を微笑ましく見守りながら杯を傾けているのは千歳。なんかすげぇ母性の塊を感じるんだけど。すげぇ色っぽいんだけど。

「ま、確かにウチらしいよね〜。……あ、提督おかわり。塩もつ鍋にゆず胡椒プラスで」

 そしてマイペースな北上。……ってかお前もよく食うなぁ。

「ウチの姉妹はみんなこうだにゃ。球磨ねーちゃんがいつも大量に食わせるせいだにゃ」

 球磨よ、妹思いなのは結構だが、鎮守府のエンゲル係数の事を考えるなら勘弁してくれ。




「はぁ……お腹いっぱいだにゃ」

 そりゃそうだ。あれだけ食った後のもつ鍋、〆までキッチリ完食したらそりゃ満腹になるだろうさ。

「う〜ん、でも最後に何か汁物でも食べたいかなー?」

 まだ食うか北上。お前ホントに元軽巡か?

「ほら、雷巡は燃費悪いしさぁ……?」

 そういう問題じゃねぇの。

「まぁ、そう来るだろうと準備はしといたが……なっ!」

 ドン、と汁物を盛り付けた椀を人数分、カウンターの上に出してやる。

「『鮭の粕汁・雑煮風』だ。今日はそれ食って、とっとと撤収しな」

 粕汁は身体が温まるからな、寝る前の一杯にゃ丁度いいだろう。

《心もポカポカ!鮭の粕汁》※分量2人分

・鮭の切り身:2切れ

・大根:1/4本

・人参:1/2本

・昆布出汁:600cc(水600ccに昆布茶大さじ2)

・酒粕:80g

・味噌:大さじ2

・醤油:少々

・餅:2個(お好みで)


 さぁ作るぞ。鮭は一口大にカット。皮を剥がすか剥がさないかはお好みで。大根、人参は皮を剥いて銀杏切り。

 沸騰した昆布出汁に大根、人参を入れて煮る。ある程度火が通ったら鮭を入れ、色が変わるまで煮る。

 鮭に火が通ったら酒粕を加えて溶かす。完全に溶けたら火を止め、味噌を加えて味見。塩気が足りなければ醤油で調整。

 仕上げに餅を焼き、お椀に入れて粕汁を上からかければ完成。普通の粕汁として食うなら
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