多摩は煮込みで温まる?・その1
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ぐに支度すっから、ちょっと待ってな」
そう言うと俺は、予め仕込んでおいた一品目の煮込み料理を温めるべく火を入れた。……おっと、どっちから食うか聞いてからにしねぇとな。
「多摩、『どて焼き』と『もつ煮込み』……どっちがいい?」
「にゃ!?きゅ、究極の選択だにゃ……う〜…どっちも食べたいにゃ」
だろうな、そう来ると思ったよ。
「心配すんな、ちゃんとどっちも食わしてやっから、順番の問題だ、順番の」
「にゃ?そうなのかにゃ……ならもつ煮込みがいいにゃ」
さて、じゃあ温めるとしますかね。
《居酒屋の十八番!もつ煮込み》※分量10人前
・豚モツ又は牛モツ:500g
・木綿豆腐:1丁
・こんにゃく:1枚
・大根:1/2本
・人参:1/2本
・ゴボウ:1/2本
・ネギの葉:2本分
・生姜スライス:2枚
※煮汁※
・水:1リットル
・味噌:大さじ4
・酒:大さじ2
・醤油:大さじ2
・みりん:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・にんにく:2片分
・生姜:1片分
・ごま油:大さじ1
さぁ、作っていこう。今回は分量が多いが、こういう煮込みってぇのはある程度の纏まった量で作らねぇと美味くねぇからな。そこは了承してくれ。ゴボウはささがきにして、大根・人参は銀杏切りにする。こんにゃくも食べやすい大きさにカットして、熱湯で3分程下茹でしてアク抜きと臭み消しをしておく。豆腐も食べやすい大きさにカット。
モツはネギの葉、生姜スライスと共に熱湯にドボン。アク取りをしながら強火で10分下茹でする。茹で上がったら、ザルにあけて流水で軽く洗い、ぬめりを取る。この時、モツの脂身を落とさないように気を付けて洗うように。モツの旨味の殆どは脂の旨味だからな。脂っこいのが苦手ならここでしっかりと洗って脂を落としてくれ……まぁ、ここは好みだな。
鍋に水(煮汁の分量分の)を張り、モツ、大根、人参、ゴボウを入れて煮込む。野菜が柔らかくなったら、煮汁に使う調味料全てと豆腐、こんにゃくも入れて煮込む。合わせ調味料を予め作っておけば楽だぞ。後は煮汁が2/3位になるまでコトコトと煮込む。適宜アク取り等はするようにしてくれ。
煮汁が煮詰まって来たら味見して、微調整。これで完成だが、煮込み料理ってのは出来立てよりも寝かして暖め直した奴の方が、味が具材に染み込んでて美味いんだ。出来る事なら一晩くらい寝かして、食べる前に温める。盛り付けて、上に刻みネギと七味でも振ってやりゃあ、もう堪らんね。
「はいお待ち、『提督特製もつ煮込み』だ」
「待ってたにゃ……ん〜!このしょっぱさで酒が進むにゃ」
嬉しそうにはぐはぐともつ煮込
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