暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
明石さん@自重しない
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石の暴走は止まる気配が無い。何とも生々しい会話に、こういう話に耐性の無い娘は真っ赤になって俯き、プルプルしている。

『ヘイ那珂ちゃん、貴女平気なんデスか……?』

 金剛は隣に座っていた、最近ケッコンしたばかりの那珂に小声で話しかけた。

『あ〜、だってこんな下世話な話なんて前世で散々聞いてるじゃないですか。流石に慣れてますよ』

 艦隊のアイドルを自称する娘がこんなにスレてていいのだろうか?なんて事を思った金剛だったが、これもある意味個性にはなるのか。姉2人は恥ずかしさで丸くなってしまっているが。さて、このカオスな状況下をどう納めるかと思案し始めた時に動き出した娘が1人。

「あの〜、結局提督の負担軽減の為の話し合いがしたいんですよね……?」

 おずおず、といった感じで手を挙げてその場を制したのは、照れ屋さんで知られた金剛の妹・榛名だった。最近何かが吹っ切れたらしいとは聞いていたが、以前はこんな場面で発言出来るような娘ではなかった。

「あ〜……榛名もこう言ってる事デスし、一旦落ち着くね2人共。OK?」

 渋々、といった様子で着席する明石と加賀。ちょうどそのタイミングで金剛の携帯が鳴る。

『ハーイ、どうしましたdarling?』

『お〜、注文されてた料理が出来たんでな。届けに来た』

『了解デース。今会議室のドアを開けますヨ』

「……というワケで、今darling本人が来ましたから直接聞くとイイネ」

 瞬間、会議室に緊張が走る。先程までは女性のみだからこそ出来たような下世話な話、議題の張本人の前で出来る訳がない。

「よぅ、会議お疲れさん。大分白熱してたようだが、一体何の話だ?」

 会議室の扉が開かれると、大鍋を抱えた提督が入ってきた。その顔には、明石が言うような疲労の色は見えない。周囲を心配させまいと、気遣っているのだろうか。

「実はdarlingの事について話してたんデスよ」

「あん?俺の事?」

 金剛は包み隠さず、最近疲れが取れないとボヤいていた提督の疲労の原因は、多すぎる夜戦(意味深)のせいではないかと議論していたと伝えたのだ。

「なんでぇ、そんな事か。ありゃ俺の勘違いだ」

「へっ?」

 途端に目が点になる明石。

「丁度明石にサプリメント貰いに行った辺りなぁ、他の鎮守府との調整やら何やらが立て込んでてよ。馴れねぇ上に嫌いなデスクワークやったモンだから、それで疲れちまってよ」

 いや〜、歳は取りたくないモンだ!と豪快に笑う提督。夜戦(意味深)の方は特に問題なかったらしく、今までと大差ないペースだったのに疲れるワケ無いだろ?というのが本人談。それをサラッと言ってのける辺りが提督らしいと言えば提督らしいが、要するに……

「え、
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