幹部会?いいえ、女の戦いです。
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たりしていた。あの時は本当にこの人は人間なのだろうか?と尋ねたくなったのを金剛も覚えている。
「そこで私は提督に尋ねました。『何か思い当たる原因はありませんか?』と。すると、提督は私に一枚の紙を提出しました。それがこれです!」
プロジェクターを介して、巨大スクリーンに映し出される一枚の紙。そこには、『提督のメンテナンス(意味深)ローテーション表』と書かれていた。夜のメンテナンス(意味深)とは、つまりそういう事である……そう、夜戦だ。それも、川内大好きな夜戦(物理)ではなく、夜戦(意味深)のローテーション表である。
「そこにあったのは一週間分の提督のお相手と、回数が書き込まれていたした。別にケッコンしている訳ですから、私に止める権利はありませんよ?えぇ。ですけどねぇ……アンタ等サカリ過ぎなんだよ!」
《提督のメンテナンス(意味深)ローテーション表》
・月曜:長門……8回
・火曜:扶桑&山城……12回
・水曜:赤城&加賀……27回
・木曜:翔鶴……4回
・金曜:武蔵……10回
・土曜:金剛:7回
・日曜:今週は休み
何というか、どこかの業界のチョコボールさんとか加藤さんとかも真っ青な数値である。しかも、提督は夜間Barの営業をしている為、日中などの人目の付かない所などで搾り取られている計算になる。何が、とは言わないが。
「そら疲れるわ!昼は提督業、夜はBarのマスター、その上性欲旺盛なアンタ等にこんだけ搾り取られてたら疲れるわ!っていうか常人ならとっくに枯れて腹上死しとるわ!」
ギャアギャアと喚き立てる明石に、物的証拠を突き付けられてそっぽを向く者、初めて知った衝撃の事実に愕然とする者、顔を真っ赤にして俯いてしまった者……リアクションは様々だ。そんな中、
「ヘイ明石、数字に間違いは無いんデスね……?」
金剛はプルプルと震えていた……怒りに。
「えぇ、提督本人にも確認しました」
「何でワタシよりも回数が多い娘がいるんデスか!」
金剛の絶叫が響いた瞬間、会議室に居た艦娘達全員から『え、そっち!?』という突っ込みが金剛に入った。穏やかに終わるハズだった幹部会は突如として、下世話な話の飛び交うリングというか、女の意地とプライドと何かしらの欲望渦巻く戦場へと変貌を遂げたのだった。
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