提督と艦娘達の夏休み〜縁日デートは危険な香り編・3〜
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「か、金なんて無いっすよ!」
「そうか……金がねぇなら身体に付けてる物で代用してもいいんだぞ〜?」
そう言って男の一人が耳に付けているピアスを力づくで引っ張る。ミリミリと引きちぎれるような音がして、若干だが血も滲んで来ている。
「イダダダダダダダ!」
「さぁどうすんだ〜?アクセサリーと身体の一部失うか、財布の中身を失うか……とっとと選びやがれ!」
男たちは震える手で財布を取り出してこちらに手渡す。中身を全て抜いて、耳を引っ張っていた男を解放する。
「さぁ、村雨に土下座してもらおうか」
「「「「「すんませんでしたぁ!」」」」」
「う、うん……別にいいよ、もう…」
「もう行っていいぞ、お前ら」
俺がそう言うと、蜘蛛の子を散らすように逃げていく男達。そんなヘタレ共を鼻で嘲笑う。根性無しめ、おととい来やがれってんだ。
「騒がせたな。さっさと食おうぜ」
唖然とする村雨にフローズンドリンクを手渡しながら、俺もビールのプルタブを起こす。
「提督って、本当に何者なのよ……」
昔取った杵柄というか、若気の至りというか……いやはや、昔のノリでやってみたが、ヤンチャしてた頃ってのは今思い出すと恥ずかしいモンだ。
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