暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
提督と艦娘達の夏休み〜縁日デートは危険な香り編・3〜
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
らしいが、炎天下で食中毒起こすと大変なんで、との事だ。水でも十分美味しいらしいが、ウチでやる時には牛乳でやってみる事にしよう。

ミキサーに材料を入れたら、氷が砕けてシャーベット状になるまでミキサーを動かすだけらしい。手軽でいいねぇ、こりゃ。

「はいお待たせしました、フローズンのカシオレと、ラムネにビールで2500円です」

「ハイよ、ありがとさん」

 店員さんに金を払い、屋台を後にする。それにしてもフローズンドリンクか……鎮守府に帰ったら早速試作してみるか。




〜一般人から見ても、やはり艦娘は可愛いようです〜

 さっきの飲食スペースに戻る道すがら、醤油の焦げる匂いに負けて焼鳥とイカ焼きを追加購入した。冷める前に戻って熱々の焼鳥にかぶりついてビールでキューっとやりたい。ホクホク顔で飲食スペースに戻ると、

「ヤダ、やめてよ!」

「いいじゃんかさぁ、どうせ男連れってのも嘘なんでしょ〜?」

 いかにもなチャラ男が荷物番をしていた村雨に絡んでいた。日に焼けた肌に下品な金髪、それにピアスなどのアクセサリーがジャラジャラ。いかにも遊んでますって風体の男が4〜5人、取り囲むように立ち塞がってニヤついている。村雨に声をかけている男は顔を至近距離に寄せ、肩を抱き寄せるようにしながら左手が胸を触ろうとしている。完全にアウトだ。……艦娘が美人だってのは理解してたが、ここまで強引ナンパはいかんでしょ。恋愛は自由だが、嫌がってるなら止めさせないとな。




〜昔を思い出して悪ノリしました〜

 村雨に声をかけている仲間であろう、取り囲む男の一人の肩に手をかけて声をかける。

「おい」

「あん?なんだテメ…ェ……」

 みるみる内に俺を見て青冷める男。男の異変に気付いたのか、他の男たちも気付いてこちらを向き、ギョッとしている。そんなに怖いかね?俺の見た目。

「ウチの者に何か用か?ニィちゃん達」

 ここで男共に一睨み。

「い、いや……ちょっと一人で寂しそうにしてたな〜と思いまして」

 どもりながら目をそらし、ボソボソとそう語る男達。

「ふ〜ん……そうなのか?村雨」

「ぜんっぜん違うよ!いきなりこの人がくっついてきて、別のトコに遊びに行こうよ〜って絡んできたの」

 更に青くなる男達。要するにどこかに連れ込んでコマそうとしてたな、こいつら。

「す、すんません……勘弁して下さい」

 涙目で命乞いをする男達。別に取って食う訳じゃなし、何をそんなにビビってんだか。

「許してもいいが……それなりの誠意ってモンを見せてもらわねぇとなぁ?」

「え、誠意って……」

「有り金全部置いてけ。それと村雨に土下座な」

 そう言われて焦る男達。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ