提督と艦娘達の夏休み〜縁日デートは危険な香り編・3〜
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らしいが、炎天下で食中毒起こすと大変なんで、との事だ。水でも十分美味しいらしいが、ウチでやる時には牛乳でやってみる事にしよう。
ミキサーに材料を入れたら、氷が砕けてシャーベット状になるまでミキサーを動かすだけらしい。手軽でいいねぇ、こりゃ。
「はいお待たせしました、フローズンのカシオレと、ラムネにビールで2500円です」
「ハイよ、ありがとさん」
店員さんに金を払い、屋台を後にする。それにしてもフローズンドリンクか……鎮守府に帰ったら早速試作してみるか。
〜一般人から見ても、やはり艦娘は可愛いようです〜
さっきの飲食スペースに戻る道すがら、醤油の焦げる匂いに負けて焼鳥とイカ焼きを追加購入した。冷める前に戻って熱々の焼鳥にかぶりついてビールでキューっとやりたい。ホクホク顔で飲食スペースに戻ると、
「ヤダ、やめてよ!」
「いいじゃんかさぁ、どうせ男連れってのも嘘なんでしょ〜?」
いかにもなチャラ男が荷物番をしていた村雨に絡んでいた。日に焼けた肌に下品な金髪、それにピアスなどのアクセサリーがジャラジャラ。いかにも遊んでますって風体の男が4〜5人、取り囲むように立ち塞がってニヤついている。村雨に声をかけている男は顔を至近距離に寄せ、肩を抱き寄せるようにしながら左手が胸を触ろうとしている。完全にアウトだ。……艦娘が美人だってのは理解してたが、ここまで強引ナンパはいかんでしょ。恋愛は自由だが、嫌がってるなら止めさせないとな。
〜昔を思い出して悪ノリしました〜
村雨に声をかけている仲間であろう、取り囲む男の一人の肩に手をかけて声をかける。
「おい」
「あん?なんだテメ…ェ……」
みるみる内に俺を見て青冷める男。男の異変に気付いたのか、他の男たちも気付いてこちらを向き、ギョッとしている。そんなに怖いかね?俺の見た目。
「ウチの者に何か用か?ニィちゃん達」
ここで男共に一睨み。
「い、いや……ちょっと一人で寂しそうにしてたな〜と思いまして」
どもりながら目をそらし、ボソボソとそう語る男達。
「ふ〜ん……そうなのか?村雨」
「ぜんっぜん違うよ!いきなりこの人がくっついてきて、別のトコに遊びに行こうよ〜って絡んできたの」
更に青くなる男達。要するにどこかに連れ込んでコマそうとしてたな、こいつら。
「す、すんません……勘弁して下さい」
涙目で命乞いをする男達。別に取って食う訳じゃなし、何をそんなにビビってんだか。
「許してもいいが……それなりの誠意ってモンを見せてもらわねぇとなぁ?」
「え、誠意って……」
「有り金全部置いてけ。それと村雨に土下座な」
そう言われて焦る男達。
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