ターン63 蹂躙王と荒廃のHERO
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合素材を墓地に送り、その融合モンスターを融合召喚する」
「僕のフィールドから融合!?そんな無茶苦茶、通るもんか!」
「人のモンスターをリリースして戦う貴様がそれを言うか?所詮俺も貴様も同じ穴のムジナ、その間に違いがあるとすればそれはひとつ。俺はこの世界を統べる者、覇王となることを選択したということだ!俺は俺自身のマリシャス・エッジと、貴様のレベル6以上の悪魔族モンスター、ラディアントークンを素材として融合召喚!出でよ、E−HERO マリシャス・デビル!」
マリシャス・エッジの姿をベースにラディアントークンの力が取り込まれ、その背には漆黒の翼が生える。両腕の鉤爪はさらに深く鋭く長くなり、無駄なパーツは取れてむしろその全体像はよりシャープに変化していく。闇の炎が最後にその全身をひと撫ですると、後に残ったのは覇王と同じ冷たい目をした悪魔そのものだった。
E−HERO マリシャス・デビル 攻3500
「魔法カード、破天荒な風を発動。マリシャス・デビルの攻守を、さらに1000ポイントアップさせる」
たった1人で戦場に立つHEROを、旋風が包み込む。その風に乗って、マリシャス・デビルが翼をゆっくりと広げ飛び立った。
E−HERO マリシャス・デビル 攻3500→4500 守2100→3100
「これで終わりだ。マリシャス・デビルでラディアンに攻撃、エッジ・ストリーム!」
「う、うわあああっ!」
上空から爪を一閃し、闇の刃を飛ばすマリシャス・デビル。迫りくる敗北の二文字への恐怖からか、ふと気が付けば無意識に自分の左腕を顔の前にかざして少しでも衝撃を和らげようとしていて……その腕の隙間から最後に見えた、覇王の瞳。あの眼を見た時、それまでの予想が確信に変わった。
あの眼に宿る不気味な力、あれは間違いない、破滅の光がこの覇王に何らかの形で関わっている。でも、それが今更わかったところで僕はもう……。
E−HERO マリシャス・デビル 攻4500→多次元壊獣ラディアン 攻2800(破壊)
清明 LP1000→???
「……え?」
「何?」
僕と覇王の声が同時に発せられる。闇の刃はラディアンの体を貫通しそのままの勢いで僕が構えた右腕に、より正確に言えばそこに取り付けられた僕のデュエルディスクに深々と突き刺さっていた。色々と限界が近かった僕のデュエルディスクだが、この攻撃が決定打になったらしい。フィールドゾーンはバチバチと激しい点滅を繰り返し、ライフカウンターは数字にすらなっていないでたらめな文字を示したまま動こうとしない。
実質的にはこのデュエルが僕の敗北で終わったのは間違いないのだが、デュエルディスクのライフ表示が0にならない以上内部処理的にはまだ終わっていない扱いになるら
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