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提督はBarにいる。
提督と艦娘達の夏休み〜BBQ大会編・3〜
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いく。いい具合に焼けたらおろしにんにくと醤油を合わせて作ったにんにく醤油を回しかける。途端にジュワッとにんにく醤油が沸騰し、周りに立ち込める焦がし醤油とバターとガーリックの混合臭。く〜っ、たまらん。誰かビール取ってくれ、と言おうとした所に

「はい、司令官♪」

 キンキンに冷えた缶ビールを手渡して来たのは村雨だった。

「おぉ、悪いな村雨。ありがとよ」

「べっつにぃ〜?司令官と武蔵さんがイチャイチャしてるの見せつけられて、熱くなって喉乾いちゃったから、そのついでよ」

 そう言いながら膨れっ面でビールのプルタブを起こす村雨。お前までご機嫌斜めかよ……少しはご機嫌取りしとくかな?

「そいつぁ悪かったな。つってもありゃ武蔵の悪ふざけだ、出来る範囲で何でもやるからよ、機嫌直してくれや」

 俺がそう言った瞬間、村雨の目が怪しげに輝いた。

「ホントに?何でもいいの?」

「お、おぅ。出来る範囲での事ならな」

「じゃあ……明日の夕方から街で縁日があるの。だから…村雨とデートして♪」

 ゴフッ。思わずビールに噎せ返った。ゲホゲホと咳き込んでいると、

「……ダメなの?」

 すがるようなウルウルとした眼差し。そういう目をやめろ、俺ぁそういうのに弱いんだ。

「わかった、わかったよ。付き合ってやるから機嫌直せ」

「やったぁ!提督さんだ〜い好き!」

 そういって抱きついてきた村雨のボリュームは、いやはや駆逐艦とは思えぬ柔らかさで……。

「提督?金剛さんに言いつけますよ?」

 ……はい、はしゃぎすぎました。だから金剛への密告は勘弁してくれ大和。もう1種類、今度は海外の焼きもろこし作ってやるから。


《キューバの味!グリルドコーン》

・とうもろこし:2本

・粉チーズ:大さじ6〜10

・マヨネーズ:大さじ2

・チリパウダー:少々

・ライム(あれば):1/4個

 こちらも茹でるか蒸すかしたとうもろこしを使用。表面全体にマヨネーズを塗り、バーベキューでやるなら焼き網で、家庭でやるなら魚焼きグリルで、こんがりと焼き目が付くまで焼く。大体10分位かな?焦げ過ぎないようにこまめに引っくり返すのを忘れずに。焼けたらたっぷりと粉チーズをふりかけ、チリパウダーを少々かければ完成。チリパウダーがなければ一味唐辛子でも代用できるぞ。

「ホレ、これでも食って機嫌直せ」

 グリルドコーンを大和に手渡してやると一口かじり、美味しかったのか無言でシャクシャクと食べ進めていく。これで少しはマシになったかと視線を外すと、大和の方から咳払いが聞こえる。見ると、わざとらしくほっぺにとうもろこしを付けてやがる。そして何かを訴えるような視線がチラチラと。……まさか、武蔵がや
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