暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第39話「臨海学校」
[8/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「...観戦に回ってよかった...。」

「た、確かにです...。」

 秋十君に海の家で買ったかき氷を渡しながらシャルが言う。
 ユーリちゃんも俺にかき氷を渡しながら同じ事を言っていた。

「浜辺が一部抉れた時はどうしようかと思ったぜ...。」

「いやぁ、後を考えない強烈なスマッシュはやばかったな。」

 体勢やその後の動きを一切考えずに、ただ叩き込む意識で打てば、さしもの千冬も取る事はできなかったようだ。...逆の場合も無理だったけどな。

「というか後半には割れたよね?」

「あっはっは。」

「あれ、借り物でしたよね?」

 そう、ボールは途中で割れてしまったのだ。...あそこまで耐えた方が凄いが。
 ちなみに、持ち主の女子には千冬が代表して弁償する事になった。俺も金は出した。

「もう、あまり動かないのにしてください...。」

「さすがに疲れたからなぁ。大人しい遊びがあればいいが...。」

 さすがに過激すぎて秋十君も動きたくないようだ。
 ...ある程度回復すれば、一般レベルの動きなら楽しめるだろうけど。

「あ、ならスイカ割りって言うのやってみたいな。」

「海の家にありましたね。スイカ。」

 日本の文化にあまり詳しくないシャルがリクエストする。
 ユーリちゃん曰く、海の家ではスイカも売っていたようだ。

「なら、それにするか。」

「そうですね。ついでにスイカも振舞えますし。」

 色々とやってしまったからお詫びの意も兼ねるか。
 という訳で、スイカをいくつか買う事にする。
 俺の場合、普通に一発でスイカを割ってしまうからな。

「じゃあ、やるぞ。誰からやる?」

「...ボクたち、やり方をあまり知らないんだけど...。後、他に人を呼んだりしないの?」

「やってたら興味持った奴がやってくるだろう。ほら、簡単なやり方を教えるぞ。」

 そう言って俺はシャルとユーリちゃんに軽くやり方を教える。
 こういうのは楽しんだ方がいいからな。細かいルールは別にいいだろう。

「あ、叩くための棒は...。」

「ほら。」

「なんで持って...あぁ、それですか...。」

 取り出した木刀を秋十君に渡す。
 入れていたのはISの拡張領域...の機能だけを取った所謂四〇元ポケットだ。

「じゃあまずは...ユーリちゃんからやってみるか?」

「が、頑張ります...!」

 目隠しをして、いざスタート。
 その場で少し回転させて、目を回した状態で開始だ。

「わ、わ、感覚が....。」

「回っておかないと、ユーリちゃんでもあっさりスイカに辿り着いてしまうしな。」

「...目隠ししても真っすぐ進めたら意味が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ