第2章:異分子の排除
第39話「臨海学校」
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「...観戦に回ってよかった...。」
「た、確かにです...。」
秋十君に海の家で買ったかき氷を渡しながらシャルが言う。
ユーリちゃんも俺にかき氷を渡しながら同じ事を言っていた。
「浜辺が一部抉れた時はどうしようかと思ったぜ...。」
「いやぁ、後を考えない強烈なスマッシュはやばかったな。」
体勢やその後の動きを一切考えずに、ただ叩き込む意識で打てば、さしもの千冬も取る事はできなかったようだ。...逆の場合も無理だったけどな。
「というか後半には割れたよね?」
「あっはっは。」
「あれ、借り物でしたよね?」
そう、ボールは途中で割れてしまったのだ。...あそこまで耐えた方が凄いが。
ちなみに、持ち主の女子には千冬が代表して弁償する事になった。俺も金は出した。
「もう、あまり動かないのにしてください...。」
「さすがに疲れたからなぁ。大人しい遊びがあればいいが...。」
さすがに過激すぎて秋十君も動きたくないようだ。
...ある程度回復すれば、一般レベルの動きなら楽しめるだろうけど。
「あ、ならスイカ割りって言うのやってみたいな。」
「海の家にありましたね。スイカ。」
日本の文化にあまり詳しくないシャルがリクエストする。
ユーリちゃん曰く、海の家ではスイカも売っていたようだ。
「なら、それにするか。」
「そうですね。ついでにスイカも振舞えますし。」
色々とやってしまったからお詫びの意も兼ねるか。
という訳で、スイカをいくつか買う事にする。
俺の場合、普通に一発でスイカを割ってしまうからな。
「じゃあ、やるぞ。誰からやる?」
「...ボクたち、やり方をあまり知らないんだけど...。後、他に人を呼んだりしないの?」
「やってたら興味持った奴がやってくるだろう。ほら、簡単なやり方を教えるぞ。」
そう言って俺はシャルとユーリちゃんに軽くやり方を教える。
こういうのは楽しんだ方がいいからな。細かいルールは別にいいだろう。
「あ、叩くための棒は...。」
「ほら。」
「なんで持って...あぁ、それですか...。」
取り出した木刀を秋十君に渡す。
入れていたのはISの拡張領域...の機能だけを取った所謂四〇元ポケットだ。
「じゃあまずは...ユーリちゃんからやってみるか?」
「が、頑張ります...!」
目隠しをして、いざスタート。
その場で少し回転させて、目を回した状態で開始だ。
「わ、わ、感覚が....。」
「回っておかないと、ユーリちゃんでもあっさりスイカに辿り着いてしまうしな。」
「...目隠ししても真っすぐ進めたら意味が
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