第2章:異分子の排除
第39話「臨海学校」
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
〜、高い〜!」
気合の入った掛け声とともに、千冬は受け止め、高く上げる。
本音の気の抜けるような声が聞こえるが、周りの歓声で掻き消える。
「チャンスか...!」
「私が行くよ!」
こちらのコートギリギリの場所にボールが落ちてくる。
チャンスボールであるそれをマドカちゃんが思いっきり打ち、先生に向かう。
「えっ?へぷっ!?」
「が、顔面で受けた!?」
「先生!?」
先生はそれに反応しきれず、顔面で受けてしまう。
なのはが心配して駆け寄るが、どうやらそこまで大した事はなかったみたいだ。
「っと、チャンスだぞ秋十君!」
「はぁっ!」
一応、試合自体はまだ続いていたため、俺が高く上げて秋十君が打つ。
鋭く放たれたそのボールは、本音の方へ向かい...。
「あわわ...っ!!....あれ?」
「そこだっ!」
慌てながらも偶然きっちりと高く上げられ、千冬の反撃が来る。
「しまっ...!」
「く、ぐぅ...!」
俺から離れた場所を狙われ、秋十君がフォローに行ったが間に合わなかった。
「...これで一点だ。」
「くっ....!」
先手を取られた。俺に対してあからさまに言ってくるのにイラっと来る。
...やり返してやろうじゃねぇか...!
「あ、やば....。」
「なのは!」
「はいっ!」
相手からのサーブを秋十君が受け、なのはが高く上げる。
マドカちゃんが何か感付いたようだが、もう遅い!!
「は、ぁっ!!」
「っ!」
俺がやられたのと同じように、千冬から離れた所に打ち込む。
シグナムならカバーできる位置だが...まぁ、悪いなシグナム。
「速い....!」
「...やられたらやり返すぜ?」
「ほう....。」
これで同点。...さて、仕切りなおしだ...!
「くくく....!」
「ははは....!」
「これもう桜さんと千冬姉の戦いなんじゃ...。」
「私たち、割り込めるかなぁ...?」
秋十君となのはが何か言っているが知らん。勝負はここからだ...!
「.....っつぅ....!」
「...織斑君大丈夫?」
...ちなみに、織斑は千冬が最初に入った時に千冬のボールをまともに受けたらしく、陰で倒れ込んでいて一部の女子に心配されていたらしい。
「....疲れた....。」
「はぁーっ!...勝った...!」
しばらくして、秋十君は疲れ果てたように近くに敷いたシートの上に寝転ぶ。
ちなみに、接戦だったが何とか勝てた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ