暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第39話「臨海学校」
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か。...ターゲットはおそらく...。」

「“銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)”...だろうね。」

 銀の福音はアメリカとイスラエルの共同開発した軍用ISである。
 第3世代なため性能も高く、何かしてくるとしたらターゲットになり得るだろう。

「第3世代の軍用ISなら、俺たちで十分対処可能だが?」

「...ちょっと、ね。嫌な予感がするんだよ。」

 歯切れの悪い束。桜もそれを見て“確かに”と頷く。

「...以前に話した“原作”にもある事件だろう。...だけど、俺も嫌な予感がする。...ただ“原作”通りとは行かないのは確実だろうな...。」

「第一に、さー君がいる時点でその通りにはいかないけどね。」

「違いない。」

 束の言葉に、桜は短く笑う。

「ま、あいつに現実を知らせるいい機会になるだろうな。」

「だね。」

「それじゃあ、俺は戻る。また明日な。」

「うん。」

 そういって桜は秋十達がいる所へ戻っていった。









       =桜side=





「....で、ビーチバレーになったのはいいが...。」

 俺は自分と相手のチームを見てそういう。。
 俺の方には、秋十君と山田先生、なのは(名前で呼ぶようになった)が。
 相手には千冬とマドカちゃん、本音とシグナム(なのはと同上)が入っていた。
 直前までシャルや気絶から回復したユーリちゃんなどもやっていたが、や千冬が入る事になった辺りで疲れて観戦に移ったみたいだ。
 ...実際は俺たちが参戦した試合を避けたんだろうな。

「(...荒れそうだな。)」

 主に俺と千冬辺りでなるなと、俺は嘆息する。
 でも、楽しみでもあるのでとりあえず始める事にした。

「それじゃあ、行きますよー。」

 山田先生の掛け声と共に、サーブが相手コートに飛ぶ。

「はいっ、と。」

「ふっ!」

 マドカがそれを難なく受け止め、シグナムが叩き込んでくる。

「っ!」

「ナイス!先生!」

「はいっ!」

 それをなのはが受け止め、秋十君の声に応じて先生が高く上げる。

「.....!」

「......ふっ。」

 その時、俺と千冬の目が合った。...交わす言葉はない。やる事は決めた。

「はぁっ!」

「げぇっ!?桜さん!?」

 高く上がったボールを、俺が思いっきり叩き込む。
 マドカちゃんが女子にあるまじき声で驚いているが、まぁ仕方ないだろう。
 俺が打ったボールは、常人では捉えられないスピードと威力を伴っているからな。

 ...だが、それを受け止める奴もいる。

「っ、は、ぁっ!!」

「おお
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