暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第39話「臨海学校」
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ろう。

「とりあえず、皆来た事だし遊ぶか。」

「お〜!かんちゃん、行こー!」

「あ、本音...!」

 桜がそういうと、まず本音が簪を連れて先に行ってしまう。

「よし、俺も泳いでみるか。」

「そうですね。何気に久しぶりです。」

 桜と秋十も海の方へ歩き出し、他の皆もついて行く。



「.....きゅぅ....。」

「かわいい...かわいいか...。」

「....ユーリ...はともかく、ラウラー?皆行っちゃうよ?」

 未だに気絶しているユーリと、同じく未だに照れているラウラは日陰に連れていかれた後、放置されていた...。シャルロットが一応声を掛けたが、復帰までにはまだ時間がかかるだろう。





「ふむ....。」

「どうしたました?桜さん。」

 ひとしきり泳いだ後、桜は海を眺めて何かを考えていた。

「...いや、水面、走れるかなって。」

「...........はい?」

 至極真面目そうな顔でふざけた事を言う桜に、思わず秋十も聞き返す。

「いやぁ、常識から逸脱してる俺だし、出来るかなって思ってな。」

「...完全に否定できないのが怖いんですけど。」

 “冗談だ”と言って笑う桜。さすがに無理なようだ。

「....ん....?」

「...今度はなんですか?」

 何かに気づく桜に、秋十は呆れたように尋ねる。

「...いや、ちょっと用事を思い出してな。行ってくる。」

「はぁ...。まぁ、どうせ気にしたところで変わりませんし...。」

「随分ひどいな。」

 “用事”というだけで警戒される桜。...自業自得である。







「...っと、確かこの辺りに...。」

 皆から離れた所にある岩陰に、桜は辿り着く。
 感じ取った気配と、“予定では来ている”存在に。

「...いたいた。」

「さー君!」

 桜を見つけると、すぐさま抱き着くように飛び込んでくる。
 不思議の国のアリスのような恰好をした人物...束だ。

「思ったんだが、ちょっと来るの早すぎないか?」

「箒ちゃんを驚かすために色々仕込むからねー。...ちーちゃんにはばれそうだけど。」

「ばれるだろうな。」

 明日は箒の誕生日という事もあって、束は箒を驚かすつもりである。
 ついでに桜と束の関係もばれるが、そこはご愛敬となっている。

「...それと、アメリカでちょっと不穏な動きがあるよ。」

「...アメリカか...。」

 真剣な顔になった束に、桜も真面目に対応する。

「正しくはアメリカというより亡国企業...だけどね。」

「ちょっかいを出されるって所
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