暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第39話「臨海学校」
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
で聞いたらしいんだけど、思いの外恥ずかしいみたいで...。」

「そ、そうではなくてだな...変ではないかと思って...。」

 説明するシャルロットに、ラウラがタオルを少しどかして代わりに言う。

「...どうでもいいが、よくそれでここまでこれたな...。」

「見えないからボクが先導したけどね...。」

 ラウラはタオルで顔まで隠してしまっているため、視界も極端に悪くなっている。
 そんなラウラを連れてくるため、シャルロットも少し遅れたのだ。

「とりあえず、外すぞ。」

「ま、待ってくれ...!」

「断る。ラウラは素材が良いんだから変って事はないだろうよ。」

「(おまけにあのクラリッサさんが選んだ奴だからな...。知識はともかく、こういう類は...大丈夫だよな?)」

 無理矢理タオルを剥がす桜を見ながら、秋十は大丈夫だと思おうとして不安になる。

「なんだ、普通に似合ってるじゃん。」

「そ、そうか?」

「あ、確かに、かわいいと思うぞ?」

 桜、秋十とラウラに言い、ラウラは恥ずかしそうにしながら顔を赤らめる。

「かわいい...かわいいか...。」

「普段のラウラとのギャップもあるしな。」

 今のラウラは、水着に加えて髪をツインテールに結っている。
 普段のキリッとした雰囲気と違い、可愛らしくなっていた。

「このツインテールはシャルが?」

「うん。せっかくだと思ったしね。」

 ラウラは髪型に関してあまり気にしてないので、シャルロットがやったようだ。

「おーい、ラウラー?」

「かわいい....か...。」

「ダメだこりゃ。完全に呆けてる。」

 あまり言われてない誉め言葉だったため、ラウラは何度も言われた事を反芻しながら呆けていた。

「...ま、放置しておけば治るだろう。いざとなればデコピンすればいいし。」

「誉めておいてなんかひどいですね...。あ、所でユーリやマドカは見なかったか?」

 とりあえずラウラは一時放置する事にし、秋十はシャルロットにマドカ達の事を聞く。

「あー...ユーリが恥ずかしがってるみたいで...すっごい抵抗してたから、マドカとか体術が使える人が頑張って連れてこようとしてたよ。」

「ユーリちゃん...そこまで嫌なのか...。」

 ユーリも桜たちに影響されて一般を逸脱した動きができる。
 元々エーベルヴァイン家で護身術も習っていたので、並大抵では抑えられない。
 だからマドカやなのはのような()般人が連れてこようとしていた。

「人見知りも治ってないからなぁ...。水着姿ってそんなに恥ずかしいのか?」

「女性だと、色々気にするからね。仕方ないとは思うけど
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ