第2章:異分子の排除
第39話「臨海学校」
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”が“原作”通りに終わるはずがない事を。
「今、11時でーす!夕方までは自由行動なので、夕食に間に合うようにしてくださいねー!」
山田先生の声を一応聞き入れながら、水着に着替えた生徒たちは海へと駆けていく。
「おー、さすが海だな。皆はしゃいでる。」
「学園だと海に面していても、遊べませんからね。」
同じく水着に着替えた桜と秋十は、それらを眺めながらそう呟く。
「それにしても...。」
「...?なんだ?」
「さすがにその姿なら一目で男性だと分かりますね。」
今の桜の姿は水着なので、上は裸である。
さすがに骨格などが男性なので、裸であれば桜も男性にしか見えなかった。
「むしろそうまでしないと見えないのがおかしいと思うんだけど。」
「...まぁ、別に俺は“まさに男”って感じの容姿は望んでないから別にいいんだけどな。」
「...そうは言っても、後ろ姿なら初見だと見間違えますよ?」
鈴の言葉に桜がそう答え、秋十が突っ込む。
「...もういっその事工夫を凝らして女物の水着にしようかな?」
「やめなさい。」
普通に似合いそうだと、鈴は不覚にも思ってしまう。
「....それはそれとして、のほほんさん...その恰好は?」
「えへへー、似合う?」
「いや、似合うけど...。」
秋十が本音の恰好を見て戸惑う。
着ぐるみのような服に身を包んだ本音は、どう見ても泳ぐ姿ではない。
「これで海には入らないからいいんだよー。」
「入らないのか...。」
ちなみに、一応下にちゃんと水着を着ているので、もし入るならば上の服は脱ぐらしい。
「ねぇねぇ!篠咲君、一緒に遊ばない?」
「ん?いいけど...ちょっと後にしてくれるか?」
静寐の言葉に秋十はそう答える。
「まだ何人か来ていないみたいでな...。」
「まだ...って、あー、ローランさんとボーデヴィッヒさんが...。」
シャルロットとラウラだけでなく、ユーリとマドカも来ていない。
他にも、シグナムやなのは、簪もいない。おそらくユーリ達に付き添っているのだろうと、秋十は予想する。
「お待たせー...。」
「お、シャル...ってなんだそれ!?」
ようやく来たシャルロット。
その傍らには、タオルに包まれてどんな姿かわからない人物がいた。
「...あぁ、ラウラか。」
「あ、ホントだ。...ってそれにしてもどうしてこんな事に...。」
身長や少し見える銀髪などから桜が誰か判断し、秋十はシャルロットに訳を聞く。
「あー、なんでも、クラリッサっていう人にどういう水着を選べばいいか電話
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