暁 〜小説投稿サイト〜
サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
339
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
あたしの耳に手をやるもん!
おばあちゃんの口の動きでわかるもん!」



おばあさん:「おや、、やっぱり”血”かね〜」



女の子:「ねぇお兄ちゃん」


ヒロシ:「ん?」




女の子:「、、もしかして
あたしのママを探してくれるの?」



ヒロシ:「え?」



女の子:「あたしのママ、お家にいないの。
、、、たまにお電話してくれるんだけど、
いつもお仕事で忙しいって言って、
帰ってきてくれないの、、」



ヒロシは知った。
おばあさんの意思を継いだ
ジュンサーが、事件を解決する為
家族から離れ、娘が母であるそのジュンサーの
帰りを待っている事に。



女の子:「あたし、、いつも寂しい、、」



うつむく女の子に、ヒロシは
しゃがんでそっと頭を撫でた。








ヒロシ:「、、、大丈夫だよっ」




女の子:「?」



ヒロシ:「、、、君のママは、必ず帰ってくる。
今はお仕事で忙しいかも知れないけど、
そのお仕事も、あと少しで終わる。
、、お兄ちゃん達が手伝いに行くからさっ」



女の子:「ほんと!?」



ヒロシ:「本当だよっ(笑顔)
、、、君、名前は?」




女の子:「あたし、アキっていうの!」




ヒロシ:「アキちゃんか、、。
よし、アキちゃんのママは、
必ずお兄ちゃん達が連れて帰る!
そうしたら、今度はアキちゃんと
ママとおばあちゃんの3人で、
この図書館に来て、本をいっぱい
読んでもらえばいいさ!」



アキちゃん:「うん!約束だよ!?」




ヒロシ:「うん(笑顔)
、、では、おばあさん。
俺はこの辺で失礼します。貴重なお話と
情報、ありがとうございましたっ」




おばあさん:「いいえ〜。
お兄さんも気をつけて下さいね。それとこれ」



ヒロシ:「?」



おばあさんは
ヒロシに一冊の古びた本を渡した。



ヒロシ:「、、、これは?」




おばあさん:「私の故郷で昔から
受け継がれてきた、古代書です。
お役に立つか分かりませんが、
お持ちになさって下さい」



ヒロシ:「、、おばあさん、、、」




おばあさん:「では、娘の事を
よろしくお願いします、、。そして、
この世界の事も、、。」



ヒロシ:「、、はい!」



ヒロシはその後、おばあさんと女の子を
外まで送り届け、図書館を後にした。






[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ