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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Cパート 後半
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は、今の現状を理解できなかったのか周りをもう一度よく見回した。
その人達の正体は、加埜、城ノ崎、矢元、早間の4人をはじめ、学校や町の友人や知り合いだった。
その他にもハルナら女子4人も居たのが分かった。
顔を確認した天桐は、口を開いて聞いた。
「えーと、これは?」
その言葉に、クラッカーを片手に持つ加埜が言った。
「今日は、士良の誕生日だろ」
「誕生日?・・・あ」
そう今日は6月11日、天桐の誕生日だった。
(あ、そうか。今日、俺の誕生日だ)
「ここ最近忙しくて忘れた」
天桐は、右手を頭にやりながら言った。そんな天桐に矢元、城ノ崎は
「やっぱな、だと思ったぜ」
「まぁ、そのお陰でサプライズが成功したんだけどね」
そう言われた天桐は、
「あぁ、そのようだ」
返事をすると矢元の横側に居るハルナ達を見て。
「お前らも来たのか」
「何よ、文句あるの?」
「いや、だってお前。俺の誕生日を祝いに来るように見えないからさ」
「こっちは、別にあんたのお祝いしたくて来たんじゃないんだから。ただ、ナツコが行こう行こうってしつこいから」
ハルナが言ったのにナツコは、少し悪戯っぽくとぼけた。
「えー、そうだっけ。私は、誘われてるけどどうするって言っただけのはずだけど。ハルナったらすごく行きたい行きたいとか言うから」
そう言ったナツコにハルナは、怒った感じで軽く襲いかかるように飛びついた。
「ちょ、あんた何言ってんのよ」
「ちょっと、冗談だって冗談」
そうしている二人を無視して加埜が天桐に向かって。
「まぁ、早くこっち来いよ」
手招きして中央に来るように言った。
「お、おう」
天桐は言われるまま歩いて行き中央に行った。
「ほら」
そう言われると加埜にジュースが入ったコップを持たされた。
「さぁ、一言何か言えよ」
「え?えーと、その、なんだ」
同様がまだ残っているのかはっきりと喋れないでいると、指で頬を掻くと天桐は少し照れてながら皆にお礼を言った。
「あ、ありがとな。皆」
すると加埜は天桐の隣で、自分のコップを持ち上げ大声で祝杯を上げた。
「それじゃあ、カンパーイ」
「カンパーイ」
そう言って皆は持っていた飲み物を同時に飲んだ。飲んだ次は、
「よーし、オメーら飯食おうぜ」
テーブルに載せられたご馳走に手をつけ始めた。
それからは、パーティータイムだった。天桐は一人一人と話して回った。改めて祝われたりお礼を言ったりとそれから真ん中の主役用に用意された席に座った。
しばらく、話し合ったり飲み食いしている皆を見ている天桐の元に早間が歩いて来た。
「何か持ってきましょうか先輩?」
「あぁ、いいよ今は」
「つい、この間。ここで矢元さんの誕生会に来ましたが、本当に凄いですね皆さん」
「うん?」
「誰か
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