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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Cパート 後半
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ハハハ」
まだ、笑い続けているハルナを見て、天桐は息を溜息をつくと。
「それより、約束だからな。守れよ」
すると、段々笑いが収まってきたハルナは、自分の涙を手で拭いて。
「ええ、いいわよ。作ってあげるわ。アンタ達の弁当をこれから毎回ね」
と言った。それから、ハルナはナツコ達3人に顔を向けると
「いいわね、皆?」
と3人に確認した。それに対して、ナツコ達は
「もち」
「勿論です」
「・・・(グッド)」
と言って3人共も了承した。
「けど、彼女達は4人しかいないしね」
「自分の分ともう一人だけしか作るの大変だしな」
「加埜。お前だけお袋さんに作ってもらえ」
城ノ崎、矢元、天桐は言った。
「はぁ?なんでだよ」
「幼稚園から好きなお袋の手作りタコさんウインナーでも入れてもらえ」
と天桐はニヤついてそう言った。それを言われた加埜は
「なぁ、てめー」
と顔を真っ赤になりながらキレて天桐に掴みかかると、それを天桐は躱し逃げた。
これはもう、ただの子供の戯けだ。そんな天桐を見ている彼女達。すると、
「ふっ。ほんと、男って馬鹿ね」
ハルナは天桐達を見て笑った。
こうして1時間近くに及んだ決闘は終わった。


夕方5時過ぎ、あれから戦車の撤去作業の為に読んだ業者の方と天桐達は一緒に片付けを行った。泥だらけであちこち傷だらけなV号とシャーマンは翌日に来る修理業社に渡すため、綺麗にもした。
今日一日で色々とあった皆は疲れ切ってしまい教室でだらけていた。だが、天桐だけは車庫に残って居た。V号の前でパイプ椅子に座り、ただV号を見ていた。すると、
「天桐」
後ろから声をかけられた。その声の主は、見ずともハルナだと天桐には分かった。振り返り聞いた。
「なんだ」
「いや、その・・・」
ハルナは何かを言おうとしている。
「ん?」
「あ、貴方に言ってことがあって」
「ほう、何だよ」
「えーと、・・・あなたのことを・・・み」
ハルナは何かを言ったが、最後の内容がはっきりと聞こえなかった。
それで天桐は聞き返した。
「え?なんだって?」
「だ、だから」
すると、ハルナは少し頬を赤らめてから。
「あ、貴方を・・・み、認めてあげるわ。」
右手人差し指を天桐に向けて言ってきた。
「・・・は?」
その言葉にイマイチ理解出来なかった天桐はそんな気の抜けた声を出した。
「どゆこと?」
そう言うとハルナは、再び話し続けた。
「あんた達を、同じ・・・ここの生徒ということと、同じ戦車道をする者だって認めてあげるって言ってるの」
その言葉を聞いた天桐は、やっと意味が理解できたのか言った。
「あ、あぁ、そういうことか」
ハルナは顔を横に向け腕を組んだ。
「そうよ、感謝しなさいよ」
「フッ。そうか、認めてくれてありが
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