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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Cパート 後半
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の風船V号の中は空洞でな。その中に、装填手の早間と通信手の城ノ崎に入って走ってもらったんだ」
それを聞いたハルナは、少し怒る感じで文句を言った。
「な、あ、危ないじゃない。そんなことしたら、撃たれたらどうするの?」
「あ、あぁ。確かに、危険なのもあったが、それはお前らが撃たないと思ったんだよ」
「どうして?」
「それは、お前の過去の戦い方だよ」
「過去の?」
「あぁ、お前の過去の記録を見せて貰ったんだ。お前って、後ろから攻撃することが多いかったんだ。そして、絶対仕留める時は、背後から近づいてとどめを刺す」
それを言われたハルナは認めた。
「確かに、そうだけど」
「だから、お前は、必ず背後をとって、ある程度近づいてから攻撃するって踏んだんだ。そして、それを俺らの目の前まで誘導した。あとは、お前らがいい場所に来てくれたら、早間と城ノ崎に風船を割ってもらう。すると、お前らは、驚いて一瞬だけ隙が出来る。そこを、横から履帯を破壊して、動きを封じた。あとは、」
「動けない内に、私たちを側面から撃った」
「あぁ、そうことだ」
「無茶苦茶な作戦だわ」
「あぁ、だからお前には気付かれなかった」
「確証性もないし、ガバガバにも程があるわ」
「あ、あぁ、即興で作ったからな」
「仲間に危険なこともさせるし」
「それは、・・・」
天桐が言葉に詰まっていると、それについて早間と城ノ崎は、正直に言った。
「確かに、恐かった」
「えぇ、死ぬかと思いましたよ」
更に、城ノ崎は笑顔で天桐に向かって言った。
「まぁ、もし死んだら士良に死ぬまで取り憑くけどね」
そう言われた天桐は、
(お前が言うと冗談にならないな)
と思っていると、ハルナが天桐に向かって言った。
「あんたって、以外と無茶する上にずる賢いわね」
「まぁ、そうだな。けど、ルール違反にはならないだろ」
「確かに、そうね」
ハルナはそう認めた。
「まぁ、以上が俺の考えた作戦の内容だ。さて、もういいか?」
「えぇ、分かった」
説明が終わり、ハルナが納得したところで、横から城ノ崎が笑顔で言い始めた。
「じゃー、例の約束を守ってもらおうか」
その言葉を聞いた天桐は思い出した顔をしてハルナに聞いた。
「約束?あぁ、そうだったな。なぁ、忘れていないだろうな?」
天桐に聞かれたハルナは忘れていたことを思い出した。
「え?・・・あ」
それからハルナは少し気まずい顔をして答えた。
「あぁ、そうね。例のね」
そうしていると加埜と矢元もこちらに歩いて来てその会話に入ってきた。
まず、加埜がニヤつきながら口開いた。
「そうだったな。まぁ、俺らのことをあれほど馬鹿にしてきたんだしな。覚悟は出来るだろ」
次に、矢元が隣で言った。
「まぁ、確かに負けたほうがって約束だもんな。な
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