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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Cパート 後半
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ード音に気付いた。
天桐は携帯を手に取り、画面を見ると電話の相手が母親だと分かった。
「あ、母さん」
電話に出た。
「もしもし」
母親からの要件は自分の誕生の祝いだった。
「あ、そうだよ。うん、ありがとう」
それから母親と2分程話した。話した内容は誕生日の祝についてだ。
「じゃあ、切るね」
そう言って天桐は携帯を切りテーブルの上に置いた。
「そうか。もう、今日で16年になるのか」
天桐は何かを思い出しながらそう呟いた。


土曜日の朝9時
今日も天桐達は、戦車道教室で練習をする為、ここへ来ている。
男子グループと女子グループで各自お喋りしていると矢元は、岡野が来ていない事を指摘した。
「なぁ。そういえば、先生来ないな」
その言葉を聞いて早間、加埜、城ノ崎、天桐も岡野が来ていないことに気付いて反応した。
「そうですね」
「ほんとだ。いつもなら来てるよな」
「うん」
「どうしたんだ?」
一方で、ハルナ達4人は。
「先生、遅」
「どうなされたんでしょうか」
「・・・」
ナツコ、ミアキ、チフユ達も気になっているとハルナが。
「もう少ししたら来るわよ」
岡野は、いつもなら9時に顔を出すはずなのにまだ教室には来ていない。
遅刻は余りする人ではなく急用でも遅れる連絡を伝えてくる人だとハルナ達は知っている。
だが、彼女達や天桐達も岡野はもうすぐ来るだろうと思った。
それから5分、10分経ち、9時15分になろうしても岡野は姿を見せない。
教室の皆は少し不安になってきた。するとハルナが立ち上がろうとした。
「私、ちょっと様子見て」
ガラガラガラ
丁度、教室のドアが開いた。そして、岡野さんが姿を現した。
「ふぅー、良かった」
ハルナは岡野の姿を見て安心した。すると、待ちに待たナツコは軽く文句を言った。
「もぉお、先生。おーそーいーよ」
それにミアキとチフユは彼女に向かって。
「ナツコさん、先生も忙しい時があるんですから」
「・・・(ウンウン)」
そうしているハルナは、岡野に向かって。
「先生、大丈夫ですか?凄く遅かったので」
ハルナに心配された岡野は答えた。
「えぇ、大丈夫。ごめんね」
そう言うと、岡野は皆に向かって言った。
「皆。今日は凄く大切な話があるの」
(大切な話?)
天桐はその言葉に疑問に思ったが、それよりも岡野の顔にも反応した。
「うわ、先生。くま凄」
「先生、大丈夫ですか?」
ナツコやハルナを始め皆も気づいた。教室に入って、直ぐに気付かなかったがよく見ると岡野の両目下にくまが出来ているのだ。彼らが見た限り、昨日一睡も出来なかった証拠だろうと思った。
「これは、ちょっと昨日眠れなかっただけで大丈夫よ」
岡野は軽く笑いそう答えた。それにハルナは。
「そ、そうで
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