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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Cパート 後半
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った天桐が見た先には、加埜、矢元、城ノ崎、早間の4人が壁越しにこちらを覗いていた。更にその反対側をナツコ、ミアキ、チフユの3人が居た。
天桐に見られた加埜達は、「あっ」と声を出すと、天桐の後ろから
「ちょ、アンタ達」
ハルナが声を出した。どうやら彼女も気付いたらしい。
「何してんのよ」
そう怒鳴ったハルナにナツコはニヤついて。
「あれぇ〜?ハルナ〜彼氏とか要らないとか言ってなかったけ?もう嘘つくんですか〜い?」
意地悪にそう言われたハルナは、否定する。
「な、あんた何を」
するとナツコの隣に居たミアキが続いて。
「駄目ですよナツコさん。人の恋仲を」
「だから違うって」
そんなハルナにチフユは、ジト目で見ながら核心をついた。
「・・・ツンデレ」
「なぁ!チ、チフユにまで言われた」
何気にショックを受けたハルナを他所に天桐は、テンションが上がってる7人に対し
「おいおい、お前ら何言ってんだよ。俺とこいつはそういうのじゃねえから」
天桐も否定して言うが、
「ほぉー。本当か?」
加埜がニヤつきならそう聞いて来たので、
「当たり前だろ。なんで俺が、こいつがそんな中になる訳ねぇだろ」
天桐はそう言って否定した。それに続けて。
「大体、こいつはそれに俺の好みは、もっと素直で優しくて可愛げのあるものだってぇーの。頑固で可愛げのない奴は好みじゃねーよ」
そう言ってからだ。突然、天桐は何か嫌な気を感じた。背中の方が急に寒気が走り、後ろからもの凄いプレッシャーのようなのを感じた。後ろから何かが自分に対して何かをしているのだろうか。
すると、天桐は目の前にいる加埜達が自分の後ろを見ながら凄く不安な顔をしていることに気付いた。
その正体を見ようと思ったが、なぜか体がそれを拒んでいると。
「そう。はい、そうですか。悪かったわね。頑固で可愛げのない女で」
後ろから聞こえたハルナの声から憤りを感じた天桐は恐る恐る振り返った瞬間
「フン」
物凄い勢いでハルナが前に来て、
「グハァ」
天桐の腹に見事なボディブローを決めた。そのせいで、天桐は両手で腹を抑え床に膝を付き前に倒れるようになってしまった。天桐は突然の苦痛と理解不能の状況の中で
「な、なんだよ・・・いきなり」
天桐は腹を抑えながら苦しそうにハルナに聞くが
「さぁ、自分の胸に手を当ててみなさい」
ハルナはそう言って、そのまま遠くに行った。
「あちゃー」
「馬鹿だなあいつ」
「士良らしいね」
「あぁ、先輩。大丈夫ですか」
と4人は何か残念そうな顔で天桐を見守った。
そんな楽しかったり苦しかったりの誕生日パーティーは3時間程で終わった。


夜10時、家に帰り着いた天桐は部屋に入り着替えていた。
ヴヴヴッ
途中で、ズボンのポケットに入った携帯のマナーモ
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