6月第3日曜日・14
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ら料理に舌鼓を打ち、談笑するのが本来の楽しみ方だろう。
「うっさいわね、持って来ようが私達の勝手でしょ!?」
真っ先に反抗してきたのは曙。顔を真っ赤にして怒鳴ってくる。
「ご主人様、ボノたんは自分の作った特製レモンジンジャーが飲んで貰えるか心配だからわざわざ持って来たんスよ。かぁ〜、乙女っスよね〜」ニヤニヤ
「なっ、バッ、余計な事言うんじゃないわよアンタ!」
曙は先程よりも赤くなって漣に詰め寄っている。まるで茹で蛸のようだが、漣は未だヘラヘラと笑っている。
「だって事実じゃないですかぁ〜、漣に何か落ち度でも?」(ドヤァ
おい、その台詞は本人に聞かれると怒られるぞ?なんて思っていたら漣の背後に不知火が立っている。
「落ち度しかありませんね、漣さん?」
「あ、あらぁ〜?これって物まね番組でよくある、ご本人登場パターンって奴じゃないですかヤダー……アハハ…」
滝のような汗を噴出させる漣を、不知火が羽交い締めにした。
「さぁ曙さん、今です」
「ありがとう不知火。さぁ、アンタのその減らず口を塞いであげるわよ漣ぃ……!」
「ひいぃ、ボノたんお助けー!」
「問答無用っ!」
曙は暁の持っていたお盆の上のポテチを鷲掴みにすると、漣の口に無理矢理押し込み始めた。最初は抵抗していた漣だったが、やがて口に押し込まれたポテチのせいで息苦しくなったのか、白目を剥いてひっくり返ってしまった。
「ふぅ、一丁上がり!」
満足げに手を払う曙。しかしその隣で暁は仏頂面だ。
「ちょっと曙、何するの!これは司令官に食べて欲しくて持って来たのよ!?」
いや暁よ、曙が押し込んだ分を除いても、まだお盆の上には随分とポテチが載っている。俺が食うには十分だ。それに時雨の持って来たポップコーンもある。
「ちょうどいいや、曙」
「何よ!?」
「その……レモンジンジャーだったか?俺にも1杯貰えるか?」
「うぇっ!?」
一瞬たじろぐ曙。
「今からポテチとポップコーン食べるんでな、飲み物がないと若干辛い」
「か、勝手に取ればいいでしょ!」
再び顔を真っ赤にしてグラスを突き出してくる曙。それを受け取り、チビリと一口。……生姜とレモンという刺激的な二つの組み合わせだが、砂糖と隠し味のハチミツで上手く飲みやすくしてある。…が、俺が飲むにはちと甘過ぎるな。
「隼鷹、炭酸水あるか?」
「あぁ、あるよ」
恐らくは焼酎やウィスキーを割るために買ってきてあったのだろう炭酸水のボトルを受け取り、氷と先程のレモンジンジャーを入れて、そこに炭酸水。軽くステアしてやればジンジャーエール風のドリンクの完成だ。改めてゴクリと一口。俺の作
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