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Eipic20-C幕間〜Their Expectation〜
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ィリーサ少将。あなたがただの人間ではないことは、私が生まれた時から知っている。まぁその正体を知ったのはここ数年の間だがね。最高評議会と共にこの時空管理局を設立した最古参の局員。最高評議会と立場は同等、いや4人目のメンバーのはずだ」

「・・・よく調べましたね」

「約150年前に最高評議会と共に次元世界をまとめ上げ、それ以降は影に徹していたが・・・約30年ほど前、突如として表世界に姿を見せた。そして訓練生から改めて局入りをし、その後に武装隊へ入隊。それから出世を繰り返して今や本局運用部の総部長」

「今、私についての話など必要ですか?」

「いいや」

それからジェイルとリアンシェルトは、順々にシスターズの牢へと赴いては囚われている彼女たちを釈放していく。父親と想い慕うジェイルと久しぶりに直接顔を合わせた娘たちは「ドクター!」と喜びを表し、彼の元へと殺到した。

「随分と待たせてしまったね。さぁ、私たちをこんな牢屋に入れさせた原因であるプライソンに報復をするために準備を始めようじゃないか!」

ジェイルが大げさに腕を広げてそう伝えると・・・

「ええ、畏まりました」

長女ウーノは目を伏せて小さく一礼して・・・

「それはそれは。そそられる仕事ですね」

次女ドゥーエはニタリと笑みを浮かべ・・・

「ああ。腕が鳴る」

三女トーレは腕を組んで、ドゥーエに同意するように頷き・・・

「私たちを牢に入れてくれたお礼として、棺にブチ込んであげますぅ〜♪」

眼鏡をキラリと輝かせて仁王立ちする四女クアットロに・・・

「棺では死なすことになるだろう?」

五女チンクがそう訂正したが・・・

「えー? ここまでコケにされたんだから、サクッと殺っちゃおうよ、チンク姉」

六女セインが頭の後ろで手を組んで、陽気な声で危険な発言をした。チンクは「我々は仮にも公務員だぞ?」と呆れを見せたが、ジェイルは「いや。プライソンを殺害するよ」チンクに向けてそう言った。

「っ!・・・本当なのですか?」

「ああ。プライソンとの因縁を、ここでしっかりと終わらせたいからね。彼はもう生きていてはいけない男だ。彼と同じ技術者として・・・、そして弟として、だ」

ジェイルのプライソンの弟発言に、「っ!?」娘たちは驚愕の表情を浮かべた。管理局内にて明かされなき謎の一角を担っているプライソンの正体。その答えがすぐ側にあったことに驚きを見せたのだ。

「詳しい話は、我らが家・第零技術部にて話そう」

「第零技術部までは私が同行します」

そうしてリアンシェルトを先頭に、ジェイル達は第零技術部へと帰還した。

・―・―・―・―・―・

ミッドチルダ北部に位置する、ベルカの末裔たちが住まう土地・ザン
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