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第3話 〜闇夜の恐怖〜
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「……負けられない!!!」」


 ……自分の身はちゃんと自分で守れる。
そう強く思ったのか、それをハヤテに証明したいのか、二人は咄嗟にそう呟き剣を抜いた。そして向かってくるペネントを迎え撃った。


「コオオオオオオオオオオオオオ!」


「っ……やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 ペネントはユウキを捕食する為に口を大きく開いていた。
それを見たユウキはさっきまでの恐怖が蘇りそうになったが、それを無理矢理押し込み、ペネントの攻撃を避けて剣を振った。……偶然にもその攻撃はウィークポイント(弱点)である胴体と根の接合部に当たった為、ペネントのHPは半分を切った上に気絶状態となった。


「……姉ちゃん、今!」

「任せて!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 ペネントの後ろへと回っていたランは勢いを付けながら片手剣ソードスキル【ホリゾンタル】を発動し、先程のハヤテと同じようにペネントの胴体を上下に切り裂いた。勢いを付けたからか、上部は宙を舞い、下部は地面に倒れた後、青白い光を放ちながら四散した。


「やったね姉ちゃん!」

「そうねユウキ!!」



「……まさか、あの姉妹がな」


 姉妹を横目にハヤテがそう呟くと、彼は三体目の【リトルペネント】を倒した。
……一体あの姉妹に何があったのか。姉妹が突然戦い出した訳をハヤテは考えていた。しかし、面倒だと思ったのか姉妹の元へと辿り着いた時にはその考えは消えていた。


「あっ、ハヤテ!!」

「ふふっ、私達で一匹倒しちゃいました♪」


「……怖じ気づいていたくせに」
「「何の事だか分かんない!!」」


「……だが、動かなかっただろ?」


 ハヤテのその言葉に対し、姉妹はギクリとした。
言い逃れは許されない。姉妹にそう伝える為なのか、ハヤテは静かに二人を睨んでいた。


「そ、そんな事より!いきなり二体も相手にして疲れたでしょ?絶対に疲れてるよね!!ね!!!」

「ここからはしばらく私達が前に出るから、ハヤテは休んでいいよ!というか休むべきよ!!そうすべきよ!!!」


「……そうか、ではそうしよう」


「う、うん!そうすべきだよ!!ね、姉ちゃん?」

「そ、そうね!あんな奴の相手なんか、私達だけで十分よ!」


「……そうかそうか、じゃあ後六匹ぐらいの相手を任せるとしよう」
「「ええっ!?」」


「……あんな奴は楽勝じゃなかったのか?」


「「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ……」」


「まあ頑張りたまえ、はっはっはっはっは……」 


 ……まあ、さっきのような集団であれば流石に手伝うがな。
姉妹の悔しそうな、やられたという顔を見てハヤテは嘲笑
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