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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Cパート 前半
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い。その地形を知った天桐は、
「よし、ここならいけるか。例の作戦やるぞ」
天桐は皆に向かってと言った。
「プランBだ」
それを聞いた4人はそれぞれ返答した。
「了解」「おう」「わかった」「いくぜ」
天桐達は、この日の為にいくつか作戦を考えてきた。相手は、実力も経験が上な為、練習不足で経験が無いに等しい彼らが勝つためには、不意を突くことが最も効果的だと判断した。
「よし、竜二。このまま上がって行け。そして、上についたらそのまま見えないように旋回して停車だ」
「あぁ」
V号は、そのまま上り坂を登っていった。
彼らが考えたプランBの内容は、こうだ。
相手より先に、上り坂を登って行き、上についたら相手の視界から消える。そこを狙うのだ。
シャーマンの視界から消えている内に、登りきったらすぐさまシャーマンの方に向かって旋回し、
その場で待ち構える。そして、追ってくるシャーマンが登ってきて上がった瞬間、こちらは、相手を
近距離で撃って撃破するというシンプルな手だ。
V号が登りきると一旦停止し、その場で180度旋回した。それから坂から10メートル程の距離を
取り、その場で停車して静かに待った。
そして、待ち構えているV号のハッチから顔を出した天桐は、耳を立てた。
(よしよし、上がってきてるな)
段々、シャーマンのエンジン音が近づいているのが分かる。おそらく、こちらに向かって真っ直ぐ登ってきているのだろう。そう考えた天桐は、早間と加埜に発射準備をさせた。
「用意はいいか」
「装填完了です」
「おう」
それから下り坂の方からシャーマンの砲身と思われる鉄の棒が生えてきたのが見えた。それは段々
伸びていき、次第に履帯のようなのも見えてきた。そして、シャーマンが登りきろうとした時だ。
天桐はそれを見て、
(今だ)「撃てぇ!」
天桐は叫んだ。
ドガァン
V号の砲口から発射された。爆炎と轟音で視界や音が塞がれた。
加埜、早間は成功したと思ってそう叫んだ。
「よっしゃ!」
「やった」
一方、矢元と城ノ崎じゃ成功したのか分からなかったので。
「やったのか?」
「多分」
天桐は、成功を願って
「・・・やったか?」
と呟く。
次第に爆炎で見えなかった先が煙が薄れていくことで見えてきた。
そして、先を見た天桐は声を漏らした。加埜と矢元も前を見ながらそういう言った。
「え?!」
「な」
「なんで」
撃破出来たと思ったシャーマンは、なんと健在だった。全く撃破されていなく白旗すら上がって
いなかった。それを見た天桐は、声を漏らした。
「嘘だろ?」
なぜシャーマンを撃破出来ていないのか天桐を含め5人は理解できなかった。今のV号による発射タイミングが完璧だったはず。加埜の狙いも悪いことはなかったはず。それに、この距
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