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提督はBarにいる。
今からでも遅くない!大人のBar使いこなし講座・その3
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 ふむ、これもよく聞かれる質問だ。バーでの最初の一杯は何を頼むべきか?俺なりに導きだした答えは、

『アルコール度数の高くない、炭酸系の口当たりのよい物を頼む』

 という物だ。勿論、ビール好きならビールでもいいだろうし、定番のジントニックやハイボールなんかもいいだろう。ジントニックやハイボールのようなシンプルなカクテルってのは、案外そのバーテンダーの腕が表れる為、居酒屋などで出される物よりも段違いに美味い物が多い。炭酸水の発砲が抜けすぎないように、バースプーン等を使って上手くステアしなければならないからな。丁度寿司屋の力量を見るために卵やこはだを1貫目に頼む感覚に近い。最近の個人的オススメはジンフィズ。シェイクやステアなど、バーテンダーの必要なスキルが集約された1杯だ。バーテンダーからしてみれば、『初見のお客様だが、この客は酒をわかっているぞ』と思わせ、気が抜けない客だと良い意味で警戒させる事が出来る。お代わりの際にもベースの酒を変えて楽しむ事が出来る為、続けての注文の組み立てもしやすい。他にもオススメはあるので、少し書き出してみる。

・キール・ロワイヤル

・ニュートン(白ビールにリンゴの果汁を添加した、カクテルのようなビール)

・リンデマンス=ペシェリーゼ(桃の果汁を加えて発酵・熟成させたフルーツランビック)

・シードル※夏場限定(発泡性のリンゴのリキュール)

・モスコミュール

等々、自分の好きな酒を探してみるのもいいだろうが、『オススメ』は避けよう。バーテンダーというのは事前に食べてきた料理や客個人ごとの嗜好に合わせてカクテルを作る。そこでいきなりオススメと言われても、何が好みなのか判らないと作りようが無いのだ。なので、頼むなら甘めか酸っぱめか、ベースの酒は何がいいか、苦手なフルーツ等は無いかを注文すればある程度の好みに合わせて作ってくれる。メニューが置いてある店もあるので、それを見て注文するのも良いだろうな。後は他店のオリジナルカクテルを頼むのも止めよう、バーテンダーとしては面白くないぞ。

「さぁ、他に聞きたい事はないか?」
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