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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#40
星魔の絶戦 千変VS星の白金FINAL〜Star Platinum The World〜
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ヴゥゥゥッッッッ!!!!




 前傾半身の構え、胸元で斜に構えたスタンドの左腕に猛虎の牙が喰らいついた、
そのまま躯体(ボディ)の強度など意に介さずミリミリと筋繊維を裂き
バギバギと骨を砕き顎の咬合により断絶する。







 ヴシュゥゥゥゥゥッッッッッ!!!!!





 抑えに押さえ込まれた間歇泉のように、腕の切断面から噴出する鮮血、
それは無論、背後の 「本体」 も同様に、連動したダメージにより
吹き飛んだ生身の腕、鈍く回転を繰り返しながら紅を撒き散らす様は
さながら火車の如く、残酷無情に頽廃の大地へと落ちる。
 一段下がったように重くなる周囲の空気、決着の光景、
そう断ずるに是非無き状況。
(勝った――! トドメだッ! 空条 承太郎――ッ!)
 明確なる勝利の実感に困惑は霧散し、足下を蹴って躍りかかるシュドナイ。
 右腕の変貌は解除されたが人間の首を刎ねる程度の余力なら、
何とかかろうじて手刀に宿せる。
四肢切断の致命的なダメージを負った以上
最後の攻撃を仕掛けようとしてももう遅い、
当たっても当たらなくても、もうオレを殺せない。






 グォウッッッッッッ!!!!!!






「――ッ!?」
 瞬間、シュドナイの視界が白く染まった。
 正確には煌めきを伴った白金色、
その輝度が余りにも強いため他のものは消える。
 同時に、不退転の決意で飛び掛かった躯が後ろに流された。
 攻撃を受けた感覚はなく強風で吹き飛ばされたような、
凄まじい力の源泉、その余波に自身が翻弄された。







   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッ!!!!!!






 荒地に転がるスタンドの左腕、後に残ったその右腕、
落とした片割れを補うように、否、ソレ以上に、
握った拳が今まで以上に類を視ない、
超莫大なスタンドパワーで燃え滾った。
「な――!?」
 死に体だと想われた男突如の造反、絶対に絶対に在り得ない終末の叛逆。
 紅世最強の男シュドナイをして、ただ茫然と立ち竦むしかないその光景。
 放たれる迄もなく、着撃を待つ迄もなく、既に決着はついていた。
 絶大なる神の威光を前にした者が、ただ跪くしかないように。
 この結果を齎し得た、空条 承太郎最後の決断。
 ソレは、自らの左腕を棄て去る覚悟と勇気が成し得た
一つの『奇蹟』であった。
 シュドナイが相討ちを覚悟したのと同様に、
承太郎は左腕を自ら引き千切るも同然の覚悟、
その喪失と痛みに立ち向かう勇気を示した。
 受け
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